『トレードになかなか時間がとれない』
『損切りが苦手』
『トレードが下手だから、自動ですべてのトレードをお任せしたい』
こんな方に適しているのが、自動売買です。
一般的な自分で売買判断をするトレードの「裁量取引」に対して、「自動売買」はシステムが条件に従って売買を繰り返してくれるため、自動で利益を狙っていけるのが魅力です。
自動売買はシストレ(システムトレード)とも呼ばれますが、サービスごとに機能、使い勝手は千差万別です。
ですから、いざ自動売買に興味を持っても、なかなか仕組みが分かりにくいと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、各自動売買サービスごとの特徴や違いを解説するとともに、初心者にも取り組みやすさでオススメの自動売買をご紹介します。
スマホアプリで自動売買をしたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
自動売買にはいろいろな種類がある
自動売買ツールを細分化すれば、大きく4つのカテゴリーに分けられます。
- リピート系注文(リピート系自動売買)
- 設定型システムトレード
- 選択型システムトレード
- MT4
まずは、各自動売買にはどんな種類があるのか見ていきましょう。
- 上下の一定範囲に、一定の間隔で複数注文を発注し、それを繰り返す仕組みの自動売買。
- 多くの業者が採用しており、現在の主流として人気を得ている。
- 大別すると①外為オンライン系(外為オンライン、FXブロードネット)、②ループイフダン系(アイネット証券、ひまわり証券)、③トラリピ(マネースクエア)、④独自系(インヴァスト証券、マネーパートナーズ、みんなのシストレ)がある。
- 複数の注文を発注するため、1,000通貨でも最小20万円〜30万円程度の証拠金が必要。
- テクニカル指標などの売買条件を組み合わせて、かんたんに自動売買が行えるシステム。
- 保有ポジションをコントロールしやすく、少額から取り組みやすいのがメリット。
- セントラル短資FX「クイックチャート・トレードプラス」 、マネーパートナーズ「HyperSpeed NEXT」、auカブコム証券「auカブコム FX ナビ」に搭載。
- 少額から取引が可能。
- 用意されているストラテジー(売買戦略)を選ぶだけで自動売買ができるサービス。
- ストラテジーによっては少額から取引が可能。
- インヴァスト証券によるAI(人工知能)を活用した自動売買、MAiMATE(マイメイト)が注目を集めている。
- トレイダーズ証券のみんなのシストレは豊富なロジックが魅力で、リピート系注文にも対応。
- ロシアのMetaQuotes(メタクオーツ)社が開発したプラットフォームで世界中のFX業者が採用するシステム。
- MT4ではEA(エキスパート・アドバイザー)と呼ばれるプログラムを自身で用意し、インストールすれば自動売買が可能だが、他の自動売買に比べると分かりにくいのがデメリット。
- MT4での自動売買は「開発型シストレ」と呼ばれるタイプで、プログラミングにより自作が可能なものの、作成・運用のハードルが高い。
- MT4を提供していても自動売買できない業者もあり、FXTF、楽天証券なら自動売買が可能。
- MT4でも、EAによっては少額取引も可能。
国内で主流となる自動売買を、まずはざっくり分けてご紹介しました。
そして属性でいうと、リピート系注文、選択型システムトレード、設定型システムトレードは初心者向けの自動売買、MT4は中上級者向けの自動売買となります。
それぞれをメリット・デメリットも踏まえて、もっと詳しく見ていきましょう。
リピート系注文
数ある自動売買において、今もっとも人気の自動売買である「リピート系注文」は外せない存在です。
FX会社名 | 取引手数料 1万通貨未満 | 取引手数料 1万通貨以上 | 損切り 設定 | 発注本数 | トレール 機能 |
---|---|---|---|---|---|
トライオートFX | 無料 | 無料 | 自動 手動 | 自動 手動 | ◯ |
無料 | 無料 | 手動 | 自動 | ✕ | |
片道/20円 最初の90日間は 手数料無料 | 片道/20円 最初の90日間は 手数料無料 | 自動 | 自動 | ◯ | |
片道/20円 最初の90日間は 手数料無料 | 片道/20円 最初の90日間は 手数料無料 | 自動 | 自動 | ◯ | |
無料 | 無料 | 自動 | 手動 | ✕ | |
無料 | 無料 | 自動 | 手動 | ✕ | |
無料 ※1 | 無料 ※1 | 自動 手動 | 自動 手動 | ◯ | |
無料 | 無料 | 手動 | 自動 | △ ※2 |
|
無料 | 無料 | 自動 手動 | 自動 | ✕ | |
無料 | 無料 | 手動 | 手動 | ✕ |
※2 原則トレール機能はなし。ストラテジーのロジックによってはトレール機能が利用できる場合もあり。
いわゆるトレンドの天底を捉えるのではなく、ある一定期間において上下が一定の幅で動きそうだと予想する自動売買です。
狙う上下幅を「親注文」としたとき、その範囲内で複数の子注文を発注します。
子注文はそれぞれ、一定の利幅に達したら利食いが行われ、相場が一定幅で動くだびに、新規注文と決済注文が繰り返される仕組みです。
複数の注文を仕掛けることから、裁量取引や他の自動売買よりも証拠金が必要になりやすいデメリットがあります。
また新規注文後は一時的に損失となる設計ですが、それでも安定した収益を見込める自動売買として、やはり今取り組んでいるトレーダーが多いです。
そしてリピート系注文に関しては、どの業者も競争をもってサービス提供しているため、業者ごとに魅力ある多彩な商品がリリースされている魅力を備えています。
主要サービスをざっくりと分類すれば以下です。
- 外為オンライン:注文のカスタマイズ性に優れる。マネースクエアほどスプレッドは広くない。
- アイネット証券(ループイフダン):手数料込みでスプレッドは広めに見えるが、実は低コスト。
- インヴァスト証券(トライオートFX):コストは高めだが、ポートフォリオ機能を搭載する。
- マネースクエア:リピート系注文の元祖。システムは好評だがスプレッドは広め。
- みんなのシストレ:ストラテジーを選ぶだけでリピート注文が可能。
- 松井証券:業界最小、1通貨からリピート系注文を行うことができる。
システムは類似していてもライセンスの都合等で若干仕組みに違いがあったりするが、根本的な「複数注文の細かい売買を繰り返す」点については共通しています。
どの業者もデモでお試しできたり、バックテストでシミュレーションができるので、よく吟味して選ぶようにしましょう。
リピート系注文については、こちらのページで各社を詳しく比較しています。
設定型システムトレード
もともと自動売買といえば世界的にもMT4が主流でしたが、近年ではさまざまなサービスが提供されていることで、元手や運用スタイルなど、自分にあったサービスを選びやすくなっています。
その中でも少額から始めやすく、ストラテジーの中身が明快であるのが、設定型システムトレードです。
FX会社名 | 米ドル/円 | 取引単位 | 通貨ペア数 | 電源OFFで 自動売買 | デモ口座 | 取引ツール |
---|---|---|---|---|---|---|
0.2銭 | 1,000 通貨単位 | 25 通貨ペア | ✕ | ✕ | PC:インストール版 SP:✕ |
|
0銭 | 100 通貨単位 | 18 通貨ペア | ◯ | ✕ | PC:インストール版 SP:✕ |
|
0.2~ 3.0銭 | 1,000 通貨単位 | 26 通貨ペア | ✕ | ◯ | PC:インストール版 SP:✕ |
|
0.2銭 ※1 | 1,000 通貨単位 | 54 通貨ペア | ✕ | ✕ | PC:ブラウザ版 SP:✕ |
※スプレッドは取得日時点の参考値であり、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
※1 配信時間:AM10:00〜翌AM4:00。
近年ではリピート系注文の人気がずば抜けて高いですが、リピート系注文にはない「設定型システムトレード」ならではのメリットが存在します。
それはテクニカル指標の売買シグナルに基づいて自動売買することにより、単一の注文を保有することから、多くの証拠金(元手)を用意しなくていいことです。
リピート系注文は複数注文を発注する仕組みにより、多くの証拠金が必要になるため、それなりの元手を用意できない方には向いていません。
セントラル短資FX「クイックチャート・トレードプラス」
セントラル短資FXの取引ツール「クイックチャート・トレードプラス」は、迷わずにシストレができる魅力を備えています。
「かんたんエディタQ」という、ストラテジーをかんたん作成できる補助ツールを使うことができます。
なお、取引ツール上で自動売買ルールを設定することも可能です。
ただしマネーパートナーズ、auカブコム FX、ヒロセ通商に比べると、とっつきにくさもあるため、ある程度PC操作に慣れている方に向いているといえます。
\ こちらから無料で「セントラル短資FX」の口座開設ができます! /
お申し込みは最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。
マネーパートナーズ「HyperSpeed NEXT」
マネーパートナーズの「HyperSpeed NEXT」は設定型システムトレード対応の取引ツールです。
自動売買のルールが豊富に用意されているため、細かく設定できることで中上級者にもおすすめな取引ツールです。
\ こちらから無料で「マネーパートナーズ」の口座開設ができます! /
お申し込みは最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。
auカブコム証券「auカブコム FX ナビ」
auとMUFJによるauカブコム証券は、FXサービスとして「auカブコム FX」を提供しています。
auカブコム FXのインストール版ツール「auカブコム FX ナビ」には、高度な選択型シストレ機能が搭載されています。
新規(買い+売り)、利益確定、損失確定それぞれに複数の売買ルールを設定でき、それをバックテストして稼働させるまで、かんたんな手順で行えるのがポイントです。
それにより中上級者だけではなく、初心者にも使いやすいシステムとなっています。
\ こちらから無料で「auカブコム証券」の口座開設ができます! /
お申し込みは最短10分、口座維持費等の費用は一切かかりません。
これらのサービスは、MT4と異なり、プログラミング不要で自動売買できる特徴を備えています。
少額からも取り組みやすく、リピート系注文の「レンジ相場」を狙っていくコンセプトよりも「テクニカル分析を主体」として自動売買したい方向きの設計といえます。
なおマネーパートナーズはPCの電源を切っていても24時間自動売買ができる「サーバー稼働型」を採用しています。
セントラル短資FXの場合、PCの電源を切った状態で自動売買をするには、VPSサービスを別途契約する必要があります。
auカブコムFX、ヒロセ通商の場合は、PC起動時のみ自動売買を行うことができます。
選択型システムトレード
設定型はストラテジーを自分好みに作っていくタイプですが、選択型はもともと用意されたストラテジーを選ぶタイプであることが違いとなります。
みんなのシストレを代表とした選択型システムトレードは、あるトレーダーの売買と同じ取引もできることから、コピートレードやミラートレード(鏡に写したトレード)とも呼ばれています。
現在、マイメイトとみんなのシストレはともにAI(人工知能)の技術が使われたシステムトレードとして、国内二大サービスとなります。
FX会社名 | 米ドル/円 | 取引単位 | 通貨ペア数 | 電源OFFで 自動売買 | デモ口座 | 取引ツール |
---|---|---|---|---|---|---|
1.9銭 | 1,000通貨 (最小1,000通貨) | 34 通貨ペア | ◯ | ✕ | PC:ブラウザ版 SP:ブラウザ版 |
|
通常:8.3〜8.7銭 ゼロモード:0.0〜0.7銭 | 1,000通貨 (最小5,000通貨) | 16 通貨ペア | ◯ | ✕ | PC:ブラウザ版 SP:ブラウザ版 |
それぞれの違いを、実際の取引画面を例に見ていきましょう。
インヴァスト証券「マイメイト」
インヴァスト証券のマイメイトは、エージェントと呼ばれるキャラクターを育成しながら自動売買を行う、新感覚のシストレサービスです。
AIの技術により、エージェントの判断によって自動で売買が繰り返され、育成によって自分好みに育て上げることができます。
他のユーザーが作成したエージェントを「クローン機能」でコピーして稼働させたり、ポートフォリオ運用の自由度も高い設計が魅力となっています。
収益率が高いエージェントをランキングから選ぶこともできますので、すでに実績あるエージェントをかんたんに動かせることもポイントです。
\ こちらから無料で「インヴァスト証券」の口座開設ができます! /
口座開設は最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。
トレイダーズ証券「みんなのシストレ」
みんなのシストレでは、「フォロー」→「セレクト」の手順だけで収益を上げているトレーダーと同じ売買を行うことが可能です。
こちらは2024年9月時点の収益率ランキングです。
こうして例を見ると、高収益のストラテジーも多いことが分かりますね。
(※もし1年間で収益率100%なら、元手が100万円なら利益も100万円の計算になります。)
みんなのシストレのメリットとしては、自分では到底行えないような他人のトレードをそのままできる点にあります。
デイトレード、スイングトレード、中長期トレード、収益率重視、安定重視など、お好みでトレードできるのもポイントです。
もちろんトレンド重視のトレーダーもいるように、リピート系注文のようなレンジ相場である必要もありません。
ストラテジーの中身自体は不透明であるデメリットもありますが、自分自身の証拠金に合わせた運用をしやすい利点も備えています。
\ こちらから無料で「みんなのシストレ」の口座開設ができます! /
お申し込みは最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。
MT4
言わずと知れた、自動売買でもっとも高い知名度を誇るのが、MT4です。
自動売買プログラムのEA(エキスパート・アドバイザー)自体は、「◯◯.mq4」「◯◯.ex4」のように拡張子がmq4またはex4となる、プログラムが書かれたファイルとなっています。
こういったEAを、MT4にインストール・稼働することで自動売買が可能となります。
EAには有料・無料があり、有料のEAであれば、ゴゴジャンでは1万円〜2万円程度で入手可能です。
プログラミングができる方にとっては、細かいチューニングが可能である一方、プログラミングがわからない方にとっては、どんな仕組みとなっているのか判断しにくいのが、MT4自動売買の特徴です。
つまり玄人向けの自動売買なんですね。
FX会社名 | 取引単位 | 通貨ペア数 | 初回最低 入金額 | 取引手数料 | 口座維持費 |
---|---|---|---|---|---|
1,000 通貨単位 | 24 通貨ペア | なし | 無料 | 無料 | |
1,000 通貨単位 | 29 通貨ペア | なし | 無料 | 無料 | |
OANDA FX | 1,000 通貨単位 | 69 通貨ペア | なし | 無料 | 無料 |
(分析専用MT4) | 1,000 通貨単位 | 41 通貨ペア | 1万円 | 無料 | 無料 |
FX会社名 | 取引単位 | 通貨ペア数 | 初回最低 入金額 | 取引手数料 | 口座維持費 |
もしMT4で自動売買をするなら、EAを利用できてスプレッドも狭いゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)がおすすめです。
MT4のEAは星の数のように多く、相場にマッチしたEAを動かすことができたら、もちろん収益にも期待ができます。一方でEAは高額でありつつ、購入前は中身の確認ができません。
つまり利用者側にとっては不利な立場になっているのがデメリットです。
そして大きな注意点としては、詐欺による高額なEA販売がLINE公式アカウントなどのクローズな場で横行しています。
金融庁が認定していないMT4業者を介したEAのセールスがあるなら、ほぼクロであるということです。
MT4の取引ツール自体は何も悪さをしていませんが、これがMT4の自動売買が危険視される理由なのです。
EAの見極めが難しいなら、きっぱりとMT4は諦めて、MT4以外で自動売買を行いましょう。
おすすめの自動売買はココ!
インヴァスト証券「トライオートFX」
インヴァスト証券の大人気FXサービスとなるトライオートFXは、低スプレッドで1,000通貨から取引可能!
裁量FX、リピート系注文対応口座であり、ETF(日経225など株価指数に連動する金融商品)と組み合わせてポートフォリオ化もできる、他社にはない設計が魅力!
プラットフォーム上では選択するだけのかんたんシステムで、リピート注文やポートフォリオ化したシストレができます。
裁量取引が苦手でも安心、取引をプログラムに全てお任せできるので、手軽に売買を自動化したい方におすすめのサービスです。
\ こちらから無料で「インヴァスト証券」の口座開設ができます! /
お申し込みは最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。
楽天証券「楽天FXMT4」
楽天証券のFXサービスでは、低スプレッドが魅力の「楽天FX」と、MT4でも屈指の低スプレッドを誇る「楽天MT4」を提供!
楽天MT4は高機能なPCツール&アプリで、テクニカル指標が示す相場の評価を見ることも可能です。
MT4は国内大手ネット証券で唯一提供しており、自動売買の制限もありません。お好みのEAを使ってシストレを行うことができます。
2つの口座を自由に使い分けできることも、楽天証券ならではの魅力です。
\ こちらから無料で「楽天証券」の口座開設ができます! /
お申し込みは最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。
外為オンライン
外為オンラインは1,000通貨単位に対応しているので、少額からFXを始めたい方にオススメ!
取引システムはシンプルながらも直感的に操作できる、初心者にも扱いやすいのが特徴。チャート機能も充実していて、比較チャートでは2つの通貨ペアを重ねて分析ができます。
またリピート系自動売買「iサイクル2取引」によって、手間をかけずに運用も可能です。
スマートフォンアプリ(iPhone/Android)、タブレットアプリ(iPadやAndroidタブレット)を使って出先でもスムーズに取引できます。
デモトレード対応に対応し、マーケット情報も豊富なので、FXの入門にもおすすめの業者です。
業界トップクラスの開催数を誇る無料セミナーは初心者にも分かりやすいと好評なので、都合のいい方はぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。
\ こちらから無料で「外為オンライン」の口座開設ができます! /
口座開設は最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。