1回の利益は小さいですが、コツコツと利益を積み上げていく取引手法を「スキャルピング」といいます。
具体的に、スキャルピングとはどのような取引を行うのかご存知ですか?
スキャルピング向きの通貨ペアや時間帯など、具体的な手法を解説しながら、スキャルピングができる業者・できない業者もご紹介します。
コツコツ利ざやを稼ぐのがスキャルピング
スキャルピングは、FXの取引手法のなかで一度のトレードにかかる時間が最も短く、1回の取引で狙う利益幅も比例して小さいのが特徴です。
スキャルピングは、おおよそ数pipsから10pips程度の為替変動による差益を狙う手法です。
scalpingには「皮むき」の意味があるように、何度も売買をして小さい利益をかすめ取っていくイメージです。
商売でいうところの、薄利多売に例えると分かりやすいかもしれません。
スキャルピングは取引時間が極端に短いことから、売買のタイミングには集中力が必要ですし、ここぞと思った時に注文と決済をしますので、判断力の早さが明暗の分かれ道となります。
自分の思惑と反対方向に動いた場合も同じく、素早く損切りをする必要があることも、スキャルピングのコツです。
スキャルピング向きのタイプ
3タイプのいずれかに当てはまる方は、スキャルピングに向いているといえます。
- 保有ポジションの持ち越しリスクを避けたい人
- 短時間で効率的に収益を上げたい人
- 集中力があり、ルールを徹底して機械的にトレードできる人
保有ポジションの持ち越しリスクを避けたい人
これはデイトレードにも共通していますが、スキャルピングのメリットは、日を跨いだポジション保有による損失リスクがないことです。
数秒から数分しかポジションを保有しませんので、寝ているときの突発的な値動きから一切影響を受けることがありません。
たとえデイトレードであっても、数時間でトレンドが変わったりするため、含み益が瞬時に含み損となることもよくあります。
スキャルピングは小さな利益を重ねる手法ですので、適切に損切りができれば、1トレードあたりの損失も小さく済むことも特徴です。
短時間で効率的に収益を上げたい人
専業トレーダーでもない限り、1日中トレードすることは不可能です。
トレード時間を確保しにくい会社員の方でも、スキャルピングなら1日あたり1時間〜2時間のトレード時間で取り組めます。
FXでは22:00(夏は21:00)からニューヨーク時間となり、1日のなかでもっとも盛り上がりを見せる時間帯に突入します。
ニューヨーク時間はボラティリティ(変動率)が高いため、スキャルピングとも相性が抜群です。
つまり帰宅後に一息ついて眠るまでの時間で、効率的に収益を得られるチャンスがあるのです。
集中力があり、ルールを徹底して機械的にトレードできる人
スイングトレードやポジショントレードではチャートを見ない日もあります。
対してスキャルピングは、取引している間はずっとチャートに張り付く必要があります。
そのため短時間で集中できる人とは、相性が抜群のトレード手法です。
スキャルピングでは利食いと損切りを機械的に行う必要があるため、自分の売買ルールを徹底できる人だと、なおさら向いています。
スキャルピングの取引例を動画で知ろう
スキャルピングトレーダーで有名なJFXの社長、小林芳彦氏の動画を見れば、スキャルピングはどんな手法か手っ取り早く理解できると思います。
スキャルピング向きの時間帯
スキャルピングは一度の利益幅が小さいので、基本的には値動きのある時間帯に取引したほうがいいです。
しかし初心者があまりにも値動きが激しいときに取引をすると、自分の思惑と反対方向に動いたときには大きな損失となってしまいます。
値動きが極めて激しいときはスプレッドも拡大しやすくなりますので、慣れないうちは夜〜深夜のトレードであったり、雇用統計など値動きが激しい時には取引しないのも一つの手です。
そしてFXはどの手法であろうと、値動きが大きいときに売買した方が稼げるのは事実です。
しかしスキャルピングに限り、取引画面に張り付いてトレードする必要があり、値動きの規則性を狙って売買を繰り返していく特徴があります。
- 東京時間8:00〜オープン時から1〜2時間程度
- ロンドン時間17:00〜(夏は16:00〜)オープン時から1〜2時間程度
- NY時間22:00〜(夏は21:00〜)オープン時から1〜2時間程度
それぞれ詳しく見ていきましょう。
東京時間のスキャルピング
世界三大市場のひとつである東京市場は、株式市場などの兼ね合いで9:00〜17:00が取引時間となります。
このうち市場オープン前となる8:30頃から取引が活発になりやすい傾向にあります。
その後、10:00頃までは短期的なトレンドを見せることもあるため、スキャルピングで収益チャンスとなる良質な機会を得られます。
東京市場オープン時に関わらず、日中を経て夕方に欧州市場へと移り変わるまでは、なだらかな方向性の値動きであったり、一定レンジ内での値動きを見せやすいのが特徴です。
例えば米ドル/円なら、夕方→夜となるにつれ欧州勢の動きや経済指標、NYダウなどさまざまな要因が重なって複雑な動きを見せたりします。
そのため、これからスキャルピングに挑戦するなら、東京時間オープン時の米ドル/円から始めてステップアップしていくのがおすすめです。
ロンドン時間のスキャルピング
ロンドン市場が動き出すと欧米の投資家が参入してくるため、欧州勢による攻勢がマーケットの中心となってきます。
もちろん、この欧州時間の値動きを好む日本人トレーダーもたくさん存在します。
そしてロンドン市場がオープンすると、それまでのトレンドが急に変わることは日常茶飯事に起こります。
もちろん、ロンドン市場の途中でもトレンドが変わることは多いです。
ほかの市場と同じく、ロンドン時間にスキャルピングをするならロンドン時間17:00〜(夏は16:00〜)オープン時から1〜2時間程度の流動性が高くなる時間帯に注目してみてください。
大きなトレンドとなれば、スキャルピングにとって良質のトレード機会となります。
欧州勢の参入は、米ドル/円の値動きに影響を与えるのはもちろんのこと、ユーロ/米ドルの変動要因ともなります。
NY時間のスキャルピング
NY時間オープン時の22:00〜(夏は21:00〜)になってくると、為替の中心となるNY勢が参入してくることで、一日でもっとも大きな値動きを見せる時間帯に突入します。
スキャルピングの場合は問題ありませんが、欧州市場→NY市場へと移り変わるタイミングはトレンドが変化しやすいことから、デイトレードの場合はこの時間帯を持ち越さないこともひとつの手法となります。
ほかの市場同様に、NY市場オープン後の1〜2時間程度は大きなトレンドとなる傾向があるため、スキャルピングで収益を得る絶好のトレード機会となります。
東京時間に比べるとかなり値動きが大きい時間帯ですが、効率よく利益を追求でき、帰宅後のサラリーマンでも取り組みやすい時間帯です。
本格的にスキャルピングをするなら、ぜひNY時間のトレードにも注目です。
スキャルピング向きの通貨ペア
為替レートは、一定の周期による規則性をもって推移していきます。
スキャルピングは、数秒から数分にかけて、一方方向に動く範囲を狙ってトレードします。
メジャー通貨のなかでも取引量が多い米ドル、ユーロ、日本円は三大メジャー通貨と呼ばれています。
ポンドは日本円には若干劣りますが、まずまずの取引量がある通貨です。
メジャー通貨 | 米ドル、ユーロ、円、ポンド 豪ドル、NYドル、スイスフラン、カナダドル |
---|---|
マイナー通貨 | 上記以外の通貨ペア |
スキャルピングにおいてどの通貨ペアを選ぶかを考えるとき、通貨ペアごとの流動性(取引量)を第一に考えなければいけません。
なぜなら、流動性が高い通貨ペアほど値動きが安定するからです。
高金利通貨などのマイナー通貨ペアは、通貨自体の流動性が低いことで、急激にレートが変化しやすいことから、スキャルピングには適していません。
数ある通貨ペアにおいて、スキャルピングにもっとも向いているのは取引量が世界第2位の「米ドル/円」、取引量が世界第1位の「ユーロ/米ドル」の2通貨ペアです。
次いで大きな値動きに期待して取引するなら、取引量が世界第3位の「ポンド/米ドル」です。
取引量 ランキング | 通貨ペア | 取引量 (10億米ドル) | シェア |
---|---|---|---|
ユーロ/米ドル | 1,706 | 22.7% | |
米ドル/円 | 1,014 | 13.5% | |
ポンド/米ドル | 714 | 9.5% | |
4位 | 米ドル/人民元 | 495 | 6.6% |
5位 | 米ドル/カナダドル | 410 | 5.5% |
6位 | 豪ドル/米ドル | 381 | 5.1% |
7位 | 米ドル/スイスフラン | 293 | 3.9% |
8位 | 米ドル/香港ドル | 178 | 2.4% |
9位 | 米ドル/SGドル | 170 | 2.3% |
10位 | 米ドル/ウォン | 128 | 1.7% |
参考リンク:BIS – Foreign exchange turnover in April 2022
取引量を見ると一目瞭然ですが、取引量が極めて多い、この3通貨ペアがもっともスキャルピングに適しています。
流動性が高い通貨ペアはスプレッドが狭く、流動性が高い時間帯であるほどスプレッドも安定し、不安定な値動きを見せにくい特徴があります。
そして、何度も取引するほど「スプレッドは取引コスト」として積み重なるので、できる限り流動性が高く、スプレッドが狭い通貨ペアを選ぶようにしましょう。
もちろんFX業者ごとにスプレッドが異なりますので、スキャルピングは低スプレッドを提供する業者で取引するようにしてください。
スキャルピングの手法例
スキャルピングは超短期売買ですので、例えば政策金利の変更に伴うといった、長期的なファンダメンタルズの影響はぼぼ受けません。
そのかわり、政策金利発表や重要な経済指標が発表されるときは、スキャルピングとマッチする局面です。
注目されている経済指標の発表直後は変動しやすいので、スキャルピングで絶好のトレードタイミングとなります。
指標発表直後は勢いを持って一方方向に推移しやすいため、順張りでトレンド方向に乗るのが得策です。
しかし雇用統計発表時などは、上昇後にすぐ下落するように、短期間で反転するケースもあるので注意しましょう。
一般的なスキャルピングの手法としては、水平線、トレンドライン、テクニカル指標を駆使して、どの価格で新規注文と決済注文をするか定めるやり方ができます。
それではスキャルピングの基本的な手法(足種、順張りと逆張り、取引量や利幅)について解説します。
まずは中長期の足種でトレンドを確認
たとえ1分足や5分足のトレードでも、長期のトレンドを把握しておくことは必須です。
まずは日足や4時間足、1時間足、30分足などでトレンドを確認しましょう。
もし1時間だけ5分足のチャートでスキャルピングに取り組む場合、1時間足のチャートが強い上昇トレンドなら、買いでスキャルピングをする戦略のほうが収益に期待ができますね。
基本の順張り
まず基本となるのが、順張り(トレンドフォロー)です。
ちょっと古い動画ですが、ボリンジャーバンドを使った順張りのやり方は、JFXの小林芳彦氏がこちらで解説しています。
かんたんにまとまると、センターラインの傾きを見ながら、直近高値・安値ブレイクやセンターライン抜けでエントリーし、再びセンターラインに達したら利食いするというものです。
バンドの拡大と収縮に注目すれば、トレンドの強弱を判断できます。
センターラインは移動平均線ですから、ボリンジャーバンドと水平線の2つだけでも、移動平均線に注目しながらスキャルピングを行えます。
以下はスーパーボリンジャーを使った順張り戦略です。
こちらの動画で小林氏が述べているとおり、スキャルピングの基本は順張り戦略がおすすめです。
逆張り
基本的におすすめなのは順張りですが、レンジ相場のときは逆張りを行う戦略ができます。
レンジ相場はトレンドがない状態ですから、順張りに比べると逆張りは利幅は小さくなります。
あくまでメインは順張りで、戦略のひとつとして逆張りのやり方を知っておく感覚でいいと思います。
利幅、損切り幅、ロット数のポイント
まず利幅ですが、テクニカルに従って売買するならそれほど目標利幅を意識する必要はありません。
どうしても目標を決めたいなら、5〜10pipsをひとつの目安にしてもいいでしょう。
チャンスと判断してエントリーしたけど微妙な相場へとなったら、スプレッド分さえ損しなければ2〜3pipsでいったん決済しても全然問題ありません。
そしてロット数(取引量)ですが、最小単位でスタートし、自分が許容できる範囲を上限にするのがいいです。
チャンスだと思ってロット数を多くした場合は、欲をかかず5〜6pipsで利食いするのもいいですね。
損切りレートは「買いで入るなら直近安値の下」のように、取引ごとに直近の高値・安値を参考に決める方法があります。
もし取引ごとに損切りレートを決めるのが苦手でしたら、「決済自動発注機能」を活用しましょう。
決済自動発注機能とは、あらかじめ「−10pipsなら損切り」のように設定しておけば、設定した値幅分が損失方向にうごいたら、自動で決済してくれる機能です。
スキャルピングで損切りが心配な人は、この機能を有効活用していきましょう。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
スキャルピング向けのチャート
スキャルピングをするためには、どんなチャートの設定にするべきであるかを解説します。
1分足、5分足でチャートを見る
スキャルピングで使われる足種は「1分足」「5分足」が基本です。
そもそもスキャルピングの手法は長くて数分〜数十分の保有ですから、10分足や15分足になってくるとデイトレード向きですね。
秒スキャ(秒単位でスキャルピング)と呼ばれる手法もありますが、こういった超短期トレードの場合は「10秒足」も使われたりします。
10秒足を利用できるFX業者はほとんどありませんが、スキャルピングを公認しているJFXでは10秒足の利用が可能です。
またTick(ティックチャート)という専用のラインチャートも使われています。
ティックチャートとは1分足よりも更新が早く、レートが変更されるごとにラインが描かれるのが特徴です。
ティックチャートはどのFX業者でも利用できますので、ぜひ試してみてください。
なおチャートではローソク足が一般的ですが、短期的なトレンドを捉えていくにあたり、平均足を使って値動きのノイズを除去した分析を行うこともできます。
定番のテクニカル指標を使おう
スキャルピングで使うテクニカル指標ですが、先ほども解説したように、トレンド系はもっぱら移動平均線とボリンジャーバンドが使われています。
ボリンジャーバンドに遅行スパンを組み合わせたスーパーボリンジャーも、スキャルピングと相性がいいですね。
ボリンジャーバンドでは、シグマへのタッチや反転見ながら売買するやり方が人気です。
逆にトレンドに沿った動きで売買をするなら、移動平均線などのテクニカル指標も利用するのもいいでしょう。
特にボリンジャーバンドは、順張り・逆張りどちらでも使うことができ、スキャルピング・トレーダーによく利用されているテクニカル指標です。
オシレーター系はMACD、RSI、RCI、ストキャスティクスなどがスキャルピングでよく使われています。
水平線などライン描画も活用しよう
チャートに水平線やトレンドラインを描画して、直近の節目となる価格に注目しましょう。
直近高値と直近安値に水平線を引いて、サポートとレジスタンスに使うやり方は、こちらが分かりやすいです。
超短期のスキャルピングだからといって、ラインを引いた分析を怠ってはいけません。
水平線を引くことはとても有効的で、直近の高値や安値だけではなく、前日の高値や安値を引いておき、その価格帯の反転やブレイクアウトに注目するのもおすすめです。
スキャルピングに使えるテクニック
為替レートは、一定の条件下で決まったような値動きをするときもあり、こういった場面のときはスキャルピングと相性がいいです。
具体的には以下のトレード手法があります。
- 月曜日の窓埋め狙いのトレード
- ゴトー日の米ドル/円仲値トレード
- 月末月初のポンド/米ドルでロンフィク狙い
それぞれ解説していきます。
月曜日の窓埋めトレード
FXでは、相場が動いていない週末に変動要因が発生すれば、先週の終値から月曜日朝のマーケットオープン時にかけて、窓が開くようにレートが離れてスタートする動きを見せます。
この値動きのことを、窓開け(ギャップ)といいます。
全てが当てはまるわけではありませんが、トレンドの逆方向に窓が開くと、窓を埋める動き(=窓埋め)を見せやすい傾向にあります。
これは、窓開けが発生したあとに利益確定が増えること、また窓埋めを期待したトレーダーによる売買の思惑もあり、FXでは窓埋めの戦略として知られています。
ユーロ/米ドル5分足の例をご覧ください。
月曜日の窓埋めを狙ったトレード機会は、1ヶ月で3回〜5回ほどしかないですが、絶好のタイミングとしてスキャルピングトレーダーに注目されています。
早朝はスプレッドが開きやすいため、窓埋めトレードは時間帯によっては注意も必要です。
しかしながら窓埋めの方向性が出てきたら、東京時間の午前中にその流れに乗る戦略を行うことができます。
ゴトー日の米ドル/円仲値トレード
このほか、仲値やロンドンフィックスを狙ってスキャルピングをするトレーダーもいます。
- 仲値:日本の金融機関がその日の基準レートとして使うレートで、毎日9:55に公示される。
- ロンドンフィックス:ロンドン版の仲値で、 ロンドン冬時間16:00(日本時間25:00)に毎日公示される。
(現地サマータイム時は15:00、日本時間24:00)
仲値は、とくに5と10が付く日や月末はゴトー日要因で「仲値不足」となり、仲値前に米ドル買い・円売りとなりやすく、円安に動くきっかけとなりやすい傾向にあります。
ゴトー日仲値トレード、月末ロンドンフィキシングの詳細は、こちらの記事もご参考にどうぞ。
月末月初のポンド/米ドルでロンフィク狙い
ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)は、仲値をより強力にしたロンドン版のイメージです。
公示時間の為替レートが金融機関の基準として使われるため、色々な思惑で動きやすい特徴があります。
ロンドンフィックスをスキャルピングで狙うなら、公示時間の5分〜10分前からの値動きに注目しましょう。25:00(夏は24:00)を起点に、前後のトレンドが逆転しやすい特徴があるため、公示時間となるFIX時にドテンする逆張り戦略もできます。
とくに月末月初は、ポンド/米ドル、ユーロ/米ドルやユーロ/ポンドの大きな変動要因となりやすいです。
ポンド絡みの売買、とくにポンド/米ドルを深夜にスキャルピングをするなら、ロンドンフィックスにも注目しましょう。
スキャルピングの注意点
スキャルピングなかなか勝てなくて悩んでいる方は、以下の2項目をしっかりと見直してみてください。
- スプレッドが広くないか
- 相場が乱高下していないか
おさらいになりますが、スキャルピングで勝つにはスプレッドが狭い業者を選び、スプレッドが狭い通貨ペアで利益を狙うのが基本です。
もちろん動いていて多少スプレッドが広がっていても、一方向に大きく動いているとき、スプレッド分以上をかすめ取れば利益になります。
しかし相場が上下に乱高下しているときは、含み益が一瞬で含み損となりがちですので、思ったように利益に結び付けにくかったりします。
ですから激しく動いていたとしても、一方向にトレンドが出ていることをしっかり見定めることも、スキャルピングで勝つために重要となってきます。
ですから「スプレッドの狭さ」と「短期的なトレンドの強さ」に着目して、相場に挑んでみてください。
スキャルピングのポイント
- 注文から利益確定・損切りまでが数十秒〜数分の取引。
- おすすめの通貨ペアは米ドル/円、ユーロ/米ドル、ポンド/米ドル。
- チャートは1分足、5分足が主流。
- 三大外国為替市場オープンから1〜2時間、ボラティリティが高いタイミングほど効率的に収益を目指せる。
- 1日に何度も売買するので、低スプレッドの会社を選ぶと売買コストを抑えられる。
- やみくもに取引するのではなく、テクニカル分析を用いてトレンド、レンジを判断してトレードすること。
各社のスプレッドは、こちらのページで詳しくご紹介しています。
スキャルピングに重要な「約定力」で各社を比較しています。
スキャルピング禁止の会社
実はスキャルピングは、全てのFX会社で行えるわけではありません。
スキャルピングを禁止して規制を設けている会社も存在します。
スキャルピング規制の背景には、およそ個人の裁量取引では不可能となる、1秒間に数千回の売買をプログラムで売買するシステムによるものです。
おおよそ個人の裁量取引で、少ない取引量でなおかつ少ない取引回数で売買する程度であれば、それほど問題ないであろうと考えられますが、悪質なケースだと口座凍結されることもありますので、注意しなければいけません。
スキャルピング禁止の業者例は、楽天証券とインヴァスト証券です。
そのためスキャルピングをするには、スキャルピング取引を公認している会社を利用しなければいけません。
スキャルピング対応業者を詳しく見るなら、こちらの記事もご覧ください。
人気業者のスキャルピング対応について、カスタマーサポートにお問い合わせした結果をまとめていますので、ご参考にしてみてください。
スキャルピング公認の会社
スキャルピング公式OKと掲げているのはGMO外貨、JFX、ヒロセ通商です。
これらの業者ならスキャルピングを行っても、後々トラブルになる心配も一切ありません。
どの業者もスプレッドが狭く、取引コストを抑えた売買が可能です。
GMO外貨
スマートフォンアプリ(iPhone/Android)の解説ページには「スキャルパーも取引タイミングを見逃しません」との文言からわかるように、基本的にはスキャルピング公式OKの業者です。
「外貨exアプリには直感的に注文できるワンタッチ注文が搭載されています。
チャートを見ながら注文できるから、スキャルパーも取引タイミングを見逃しません。」「スキャルピングにもファンダメンタル分析にも重要なチャート。」
GMO外貨 外貨exアプリ
GMO外貨のカスタマーサポートのお問い合わせでは、スキャルピング可能と返事も頂いています。
またスキャルピングで有名なトレーダーの羊飼いさんもGMO外貨を使っているため、一般的な裁量取引なら安心して取引できると言えます。
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お申込みは最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。
ヒロセ通商
Q&Aにも記載がある通り、スキャルピングを完全サポートするのがヒロセ通商です。
スキャルピングに最適な「クイック注文」なら、チャートを見ながらワンタップで発注でき、新規注文と同時に決済注文の発注も可能です。
約定力が高くスピーディーなので、ヒロセ通商はスキャルピングと相性が抜群の会社です。
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JFX
ヒロセ通商の子会社であるJFXは、基本はヒロセ通商と同じシステムを採用しています。
社長の小林芳彦氏はスキャルピングトレーダーだけあって、もちろん顧客のスキャルピングだって完全公認です。
新規注文から決済注文までワンタップで行えるので、スキャルピング専用口座として使ってみてはいかがでしょうか。
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口座開設は最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。
スキャルピングのよくあるご質問
スキャルピングについて気になるコトをまとめました。