RSIはオシレーター系の代表的な指標!

テクニカル指標・オシレーター系

こちらのページでは、RSIの見方・使い方について解説していきます。

RSI

RSIは「Relative Strength index」の略で、日本語では相対力指数と言います。

オシレーター系を代表とするテクニカル指標であり、「現在の相場は売られすぎか、買われすぎかを判断する」ために用いられています。

相場の強弱を指数化したRSIは、一定幅で推移する保ち合い相場に有効的なため、逆張りの売買タイミングを見るために広く使われています。

近年ではRSIをトレンド的な使い方をする、といった分析手法も見られるようになってきました。

こちらのページでは両方の手法を解説していきますが、短期的な保ち合い相場での逆張り手法と、長期的なトレンド相場での順張り手法は混同しないようにご注意してください。

 

RSIはJ・W・ワイルダー氏によって考案されたテクニカル指標で、同氏は他にもDMI/ADXやパラボリックを考案したことで知られています。

RSIで上昇・下降の強さを見る

まず始めに、RSIの計算式について見ていきましょう。

n日間の値上がり幅合計 ÷(n日間の値上がり幅合計+値下がり幅合計)× 100

n日間は中期の14日間がもっとも多く使われていて、短期の場合は9日、長期の場合は42日がメジャーです。

例えば、過去14日間での値上がり幅が4円、値下がり幅が1円だとすれば、RSIはこのように算出されます。

3円 ÷(3円+1円)× 100 = 75%

このように、RSIは「期間内にどれぐらい価格の上昇・下降パワーがあるのか」が示されます。

 

まず基本的な見方ですが、50%を中立の基準として、50%以上で上昇していれば上昇パワーが強く、50%以下で下降していれば下降パワーが強いと見ることができます。

50%以上の上昇は上昇パワーが強く、50%以下の下降は下降パワーが強い

 

そしてRSIは、このように30%以下で売られすぎ、70%以上で買われすぎと判断されています。

RSIは30%以下で売られすぎ、70%以上で買われすぎと判断

【定番】RSIを逆張りで使う

「30%以下・70%以上」を基準として使われているRSIですが、「20%以下・80%以上」のゾーンを基準にすると信頼性も高まります。

このゾーンで「レンジの天井・大底の反転タイミング」を意識して探っていくようにしていきましょう。

[米ドル/円 1時間足 2015年12月2日〜8日頃]

RSIは30%以下・70%以上反転のタイミングを意識する

RSIが20〜30%以下から上昇に転じれば、買いサイン。

RSIが70〜80%以上から下降に転じれば、売りサイン。

RSIで相場の方向性に悩んだら、移動平均線で確認

「今の相場は、レンジ相場かトレンド相場か区別がつかず、RSIが効果的な状況か分からない。」

なんてことも初心者にはありがちですよね。

そのようなときは、移動平均線を見ると、相場の大まかな方向性がつかみやすくなります。

 

以下画像のように、中期線がやや横ばいで推移しているときは、大きなトレンドがない、つまりレンジ相場である可能性が高くなります。

このとき、短期線(赤線)に注目してみましょう。

[2015年11月4日〜12日頃 ユーロ/円 1時間足]

RSIは移動平均線を併用すると、精度が高まる

中期線の上下に短期線が上がったり下がったりしているのが、見て取れますね。

このように短期線が一定で上下している場面は、レンジ相場である可能性が高いことを示唆し、RSIの売買サインの精度に期待が持てます。

反対に、移動平均線の中期線が大きく角度をもって動いているときは、売買サインが出ているにも関わらず、失敗トレードとなる可能性が高くなります。

移動平均線と併用することで、現在RSIが有効な相場なのかが、より鮮明に探りやすくなります。

RSIの注意点は?

これはオシレーター系指標の多くに当てはまることですが、非常に強いトレンドが発生したとき、RSIは0%・100%付近に張り付き、ダマシとなって機能しなくなってしまいます。

RSIはトレンド相場ではダマシが発生する

ダマシの時に逆張りを仕掛けると、負けトレードとなってしまう確率が高くなってしまいます。

RSIが有効的な局面は、一定の幅で推移するレンジ相場(ボックス相場)か、穏やかに推移するトレンド相場です。

RSIを単独で使うことはまずありませんので、トレンド系テクニカル指標を必ず併用して、分析を行なっていくようにしましょう。

RSIとボリンジャーバンドを組み合わせて精度を高める

RSIは移動平均線のほか、ボリンジャーバンドと組み合わせるのも有効な手法とされています。

同じ逆張り手法に使われているボリンジャーバンドは、価格は平均からどのくらい離れているかを表すため、RSIとは違うアプローチで算出されています。

そのため、両指標のサインを組み合わせることで、より高精度のシグナルに期待ができます。

[2015年9月30日〜10月5日頃 ユーロ/円 1時間足]

RSIはとボリンジャーバンドの組み合わせ

ボリンジャーバンドは、陽線と陰線の切り替わりやヒゲに注目しましょう。

RSIが30%を下抜けて、ボリンジャーバンドが-2σを下抜けたら、買いサイン。

RSIが70%を上抜けて、ボリンジャーバンドが+2σを上抜けたら、売りサイン。

【トレンド分析①】RSIの変動レンジで転換点を探す

このやり方はRSIの変動レンジ(変動幅)をみて、現在のトレンドを判断していきます。

価格がレジスタンスラインをブレイクするまでのRSIの変動レンジを緑色、ブレイクしてからの変動レンジを赤色で囲っている部分に注目してください。

[2014年7月〜2015年8日頃 ユーロ/米ドル 日足]

RSIの変動レンジでトレンド分析

下降トレンドの間は50%(白線)より低い位置で推移していますが、レジスタンスライン上抜け・RSI上抜けで買いパワーが強くなってからは、変動レンジの位置は高く推移しています。

このように、RSIは上昇トレンド時のレンジ幅は高めの位置で、下降トレンド時の幅は低めの位置で推移しているのがみてとれますね。

下降トレンドのとき、RSIが上限レンジを上抜けて価格も上昇していれば、上昇トレンドへの転換と判断する。

上昇トレンドのとき、RSIが下限レンジを下抜けて価格も下降していれば、下降トレンドへの転換と判断する。

変動レンジでトレンド分析するときは、価格とRSIがちゃんと連動して上昇・下降しているかどうか、という部分に注目していきましょう。

【トレンド分析②】トレンドラインを引いて売買ポイントを探す

通常はローソク足に引くトレンドライン(サポート、レジスタンス)と同じ使い方で売買ポイントを探す手法です。

先ほどのチャートの拡大画像です。

RSIにトレンドラインを引く

このように、RSIにもライントレードが機能するときもあります。

下降トレンドのときに、RSIが(RSIの)レジスタンスラインを上抜けてきたら、買いサイン。

上昇トレンドのときに、RSIが(RSIの)サポートラインを下抜けてきたら、売りサイン。

また、トレンドライン分析には以下のダイバージェンス、ヒドゥンダイバージェンスを見るやり方もあります。

ほとんどのFX業者のチャートでは、オシレーター系指標にライン描画ができません。

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RSIでダイバージェンスを見る

ダイバージェンスとは逆行現象のことで、MACDやストキャスティクスのほか、このRSIにも出現します。

これは、価格が上昇(下降)しているにも関わらず、RSIが下降(上昇)するとき、今後価格は下降(上昇)する可能性が高いことを表します。

RSIと価格の逆行するダイバージェンスは、相場の天井圏・大底圏を示唆する強い売買サインとなります。

 

ダイバージェンスには、ブリッシュ・ダイバージェンス(Bullish divergence)とベアリッシュ・ダイバージェンス(Bearish divergence)があります。

 

■ブリッシュ・ダイバージェンス(ダイバージェンスの買いサイン)

別名で強気のダイバージェンス、強気の乖離とも呼ばれています。

[2012年3月〜2013年4月頃 ユーロ/円 日足]

RSI 買いのダイバージェンス

レートは安値が切り下がっているが、RSIの下値が切り上がっていれば、下降トレンドから上昇トレンドへの反転を示唆する。


■ベアリッシュ・ダイバージェンス(ダイバージェンスの売りサイン)

別名で弱気のダイバージェンス、弱気の乖離とも呼ばれています。

[2004年7月〜2005年8月頃 ユーロ/米ドル 日足]

RSI 売りのダイバージェンス

レートは高値が切り上がっているが、RSIの上値が切り下がっていれば、上昇トレンドから下降トレンドへの反転を示唆する。

直前まで継続していたトレンドの終焉や反転を示唆するダイバージェンスは、さほど多くは発生しませんが、その分シグナルの精度は高いとされています。

ダイバージェンスを見つけたらブレイクアウトを狙う

フェイラー・スウィングズ(failure swings)とは、高値(安値)をつけたRSIが反転し、再び高値(安値)に挑戦したが、先の高値(安値)を更新できなかった一連の動きのことです。

RSIが安値圏で発生するものはトップ・フェイラー・スウィング、高値圏ではボトム・フェイラー・スウィングと呼ばれています。

ダイバージェンスの確認ができたら、ローソク足のブレイクアウトでタイミングを計っていくといいでしょう。

ヘッド&ショルダーの売買タイミングと同じなので、こちらをイメージすると分かりやすいかも知れません。

上昇トレンドの天井圏でトップ・フェイラー・スウィングが発生したら、ブレイクアウトを狙って売り。

下降トレンドの大底圏でボトム・フェイラー・スウィングが発生したら、ブレイクアウトを狙って買い。

RSIのヒドゥン・ダイバージェンス(リバーサル)

ヒドゥン・ダイバージェンス(Hidden Divergence)のHiddenには「隠れる」という意味があり、別名で「隠れダイバージェンス」とも言います。

また、「リバーサル」「リバーサルシグナル」とも呼ばれています。

ダイバージェンスは反転サインですが、ヒドゥン・ダイバージェンスは、現在のトレンドがさらに加速する可能性が高くなる、トレンドの継続を表す売買サインとなりますので、押し目買い・戻り売りのタイミングを判断するのに活用できます。

 

■ヒドゥン・ダイバージェンス【買いサイン】

[2014年5月〜2015年6月頃 米ドル/円 日足]

RSI 買いのヒドゥン・ダイバージェンス

レートの安値が更新されずに、RSIの下値が切り下がっていれば、上昇トレンドの継続を示唆する。


■ヒドゥン・ダイバージェンス【売りサイン】

[2009年2月〜2010年3月頃 米ドル/円 日足]

RSI 売りのヒドゥン・ダイバージェンス

レートの高値が更新されずに、RSIの上値が切り上がっていれば、下降トレンドの継続を示唆する。

上昇トレンドのときは価格とRSIの2つの谷(安値と安値)、下降トレンドのときは価格とRSIの2つの山(高値と高値)に注目すると、サインをつかみやすくなります。

トレンドフォロー戦略として、ヒドゥン・ダイバージェンスで見極めて上手くトレンドに乗ることができれば、大きな利幅に期待ができますね。

値動きが先行したらダイバージェンス、RSIが先行したらヒドゥンダイバージェンスで覚えましょう!

【まとめ】RSIの売買サインなど

基本的な使い方をまとめました。

RSIの基本

50%の基準として、50%以上で上昇していれば上昇パワーが強く、50%以下で下降していれば下降パワーが強い。

30%以下で売られすぎ、70%以上で買われすぎと判断する。

レンジ相場での逆張りなら、移動平均線でRSIが有効なのかを確認する。

ダイバージェンスはトレンド転換、ヒドゥン・ダイバージェンスはトレンド継続を示唆。

RSIの買いサイン

RSIが20〜30%以下から上昇に転じれば、買いサイン。

RSIが20%を下抜けて、ボリンジャーバンドが-2σを下抜けたら、買いサイン。

下降トレンドのときに、RSIが(RSIの)レジスタンスラインを上抜けてきたら、買いサイン。

下降トレンドの大底圏でトップ・フェイラー・スウィングが発生したら、買いサイン。

RSIの売りサイン

RSIが70〜80%以上から下降に転じれば、売りサイン。

RSIが80%を上抜けて、ボリンジャーバンドが+2σを上抜けたら、売りサイン。

上昇トレンドのときに、RSIが(RSIの)サポートラインを下抜けてきたら、売りサイン。

上昇トレンドの天井圏でボトム・フェイラー・スウィングが発生したら、売りサイン。

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