FXでは人気の通貨ペアとして常にランキング上位に君臨するのが、豪ドル(オーストラリアドル)/円です。
米ドル/円に比べると、おおよそ2/3ほどの証拠金で取引できることも、豪ドル/円の魅力のひとつです。
豪ドル/円スワップポイントの魅力から、最新スワップポイント比較からランキングまでご紹介していきます。
現在スワップポイントは高水準!
オーストラリアの政策金利ですが、2008年上半期までは実に7.25%と高水準でした。
このときの豪ドル/円は、円キャリートレード(政策金利が低い日本円と高金利通貨の組み合わせによる、スワップポイント狙いのトレード)の代表的な存在だったのです。
同年のリーマン・ショック以降、長きにわたって政策金利は下がり続けていました。
しかし2022年以降、欧米の政策金利は上昇傾向となっており、オーストラリアの政策金利も高水準となっています。
順位 | 国名(政策金利) |
---|---|
![]() | トルコ(46.00%) |
![]() ![]() | メキシコ(9.00%) |
![]() | 南アフリカ(7.50%) |
4位 | 香港(4.75%) |
5位 | アメリカ(4.50%) |
5位 | イギリス(4.50%) |
5位 | ノルウェー(4.50%) |
6位 | オーストラリア(4.35%) |
7位 | ニュージーランド(3.50%) |
8位 | 中国(3.10%) |
9位 | カナダ(2.75%) |
10位 | EU(欧州)(2.40%) |
11位 | スウェーデン(2.25%) |
12位 | 日本(0.50%) |
13位 | スイス(0.25%) |
スワップポイント・スプレッドを他通貨ペアと比較
まずは豪ドル/円のスワップポイントを、主要な通貨ペアと比べてみましょう。
以下は各社の公式HPまたは取引ツールから、筆者が実際に取得したデータとなります。
FX会社名 | 米ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 米ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ユーロ/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ユーロ/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ポンド/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ポンド/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 豪ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 豪ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() ![]() ![]() | -162 | 162 | -120 | 120 | -212 | 212 | -97 | 97 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | -159 | 159 | -120 | 120 | -208 | 208 | -89 | 89 |
![]() ![]() ![]() | -186 | 156 | -145 | 120 | -226 | 206 | -107 | 87 |
![]() ![]() ![]() ![]() | -156 | 156 | -126 | 126 | -210 | 210 | -94 | 94 |
![]() ![]() ![]() | -195 | 130 | -130 | 90 | -270 | 165 | -115 | 65 |
![]() ![]() ![]() | -200 | 150 | -160 | 125 | -260 | 205 | -125 | 80 |
![]() | -189 | 158 | -155 | 120 | -248 | 208 | -124 | 95 |
![]() ![]() ![]() ![]() | -161 | 161 | -127 | 127 | -206 | 206 | -101 | 101 |
![]() ![]() ![]() ![]() | -164 | 161 | -128 | 125 | -220 | 217 | -102 | 99 |
![]() ![]() ![]() | -188 | 132 | -114 | 50 | -240 | 168 | -117 | 75 |
![]() ![]() | -166 | 158 | -123 | 113 | -214 | 204 | -100 | 90 |
![]() | -186 | 151 | -150 | 100 | -222 | 202 | -117 | 87 |
![]() ![]() | -184 | 144 | -95 | 65 | -203 | 173 | -106 | 76 |
![]() ![]() | -272 | 162 | -105 | 100 | -200 | 85 | -110 | 85 |
![]() ![]() ![]() ![]() | -153 | 113 | -116 | 86 | -213 | 183 | -88 | 58 |
![]() ![]() | -186 | 151 | -150 | 100 | -222 | 202 | -117 | 87 |
![]() ![]() | -188 | 158 | -150 | 100 | -224 | 208 | -117 | 86 |
FX会社名 | 米ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 米ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ユーロ/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ユーロ/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ポンド/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ポンド/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 豪ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 豪ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
※スワップポイントの単位は円。 各社においてスワップポイント付与が前後している場合は、直近1日分のスワップポイントを記載。
FXでは「高金利の米ドル」と「低金利(マイナス金利)の円」による、米ドル/円の買いポジションがメジャーな組み合わせですね。
豪ドル/円も同じく、買いポジションを保有して日々ポジションを翌日に持ち越すごとに、スワップポイントを受け取っていくことができます。
現在オーストラリアの政策金利は高水準ですので、豪ドル/円はスワップポイントの受け取りに期待ができる通貨ペアといえます。
続いて豪ドル/円のスプレッドも主要通貨ペアと比べてみましょう。
FX会社名 | 米ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ユーロ/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ポンド/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 豪ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
---|---|---|---|---|
![]() ![]() ![]() | 0.15銭 | 0.28銭 | 0.78銭 | 0.37銭 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
![]() ![]() ![]() | 0.2銭 | 0.4銭 ※2 | 0.9銭 | 0.5銭 ※2 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 0.18銭 | 0.38銭 | 0.88銭 | 0.48銭 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
![]() ![]() ![]() | 0.2銭 | 0.5銭 | 0.9銭 | 0.7銭 |
![]() ![]() ![]() | 1.0~ 5.0銭 | 2.0~ 6.0銭 | 1.0銭 | 3.0銭 |
![]() ![]() ![]() | 0.3銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 0.6銭 |
![]() | 0.2銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 0.6銭 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 0.2~ 0.9銭 | 0.5銭 | 1.3銭 | 0.6銭 |
![]() | 0.2~ 2.3銭 | 0.4~ 3.9銭 | 0.9~ 5.6銭 | 0.5~ 2.9銭 |
FX会社名 | 米ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ユーロ/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ポンド/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | 豪ドル/円![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性が低下している状況では拡大する場合があります。
※1 原則固定スプレッドの適用対象外。
※2 キャンペーンスプレッド。詳細は公式HPをご確認ください。
狭いほど短期売買や注文数量が多いときに有利なスプレッドですが、通貨の流通量によって変わってきます。
現在の対円通貨ペアにおいて、米ドル/円、ユーロ/円に次いで豪ドル/円は狭い水準の通貨ペアですので、スキャルピング、デイトレードなど短期売買との相性も抜群となっています。
2025年5月スワップポイントランキング


豪ドル/円の買いスワップポイントが高い業者は?
FXクイックナビに掲載する業者の※買いスワップポイント調査では、スワップポイントが高い順に以下の結果となりました。
スワップポイントは日々政策金利や為替相場の変動により変化しますが、高水準のFX会社は年間を通して安定したスワップポイントを受け取りやすい傾向にあります。
その他通貨ペアのスワップポイントはこちらで比較しています。



豪ドル/円の売りスワップポイントが低い業者は?
※売りスワップポイント調査では、低い順に以下の結果となりました。
豪ドル/円を売りから入る場合、ロールオーバーするごとに日々売りスワップの支払いが発生します。
そのためショートポジションを保有するなら、みんなのFXやGMOクリック証券などの売りスワップポイントが低い業者が有利です。
証拠金をある程度用意できるなら、買いポジション用口座、売りポジション用口座と使い分けるのもいいでしょう。
各社のスプレッドはこちらで比較しています。



豪ドル/円の買い要因と売り要因
豪ドル/円のトレードにあたり、ニュースやマーケット情報で注目すべき買い要因と売り要因は以下となります。
- アメリカとの政策金利の縮小(豪・利上げ観測、米・利下げ観測は買い要因)
- 中国株指数の上昇
- 中国経済の成長
- 米中貿易摩擦
- 経済指標がポジティブに推移
- 資源価格(鉄鉱石や石炭など)の上昇
- アメリカとの政策金利の拡大(豪・利下げ観測、米・利上げ観測は売り要因)
- 中国株指数の下落
- 中国経済の減速懸念
- 米中貿易摩擦の先行き不安
- 経済指標がネガティブに推移
- 資源価格(鉄鉱石や石炭など)の下落
豪ドル/円は米・政策金利と中国株価指数の動向に注目
豪ドルの大きな変動要因に、「中国の株価指数」との相関性と、「豪ドル/米ドルと豪ドル/円」「アメリカとの政策金利差」それぞれの相関性、そして鉄鉱石や石炭など資源価格との相関性があります。
中国株価指数との相関性
オーストラリアは中国に鉄鉱石など多くの資源を輸出しており、最大貿易相手国となる中国への依存度が高いです。
そのため豪ドルは、中国の経済成長や経済指標、米中問題の影響を受けやすいのが特徴です。
以下は豪ドル/円、豪ドル/米ドル、中国の代表的な株価指数である上海総合指数(上海A50)のリアルタイムチャートです。
とくに豪ドル/米ドルと上海A50の相関性が確認できます。
大きなトレンドを見ていくうえで、中国株の方向性にも注目してみてください。
豪ドル/米ドルと豪・政策金利
以下は2010年12月〜2024年5月の「豪ドル/米ドルのレート」と「豪・政策金利」をExcelでチャートにしたものです。


2010年以降の政策金利の利下げに伴い、豪ドル/米ドルのレートに金利動向が反映されて、豪ドル安・米ドル高へと推移している動きが確認できます。
高機能チャートのTradingViewは、無料アカウントでもチャート設定をWeb上で保存できます。本格的に使いたい方は無料アカウントを作成しましょう。
両方デフォルトは日足ですが、同じように推移する傾向があるのが確認できると思います。
スワップ目的に関わらず、相場動向を見ていくかんたんなポイントをまとめると以下です。
- 基本的には豪ドル/円、豪ドル/米ドルの値動きに注目。
- 米ドルが強くなってくると、中国株と相関性が強い性質上、豪ドルの売り要因になる。
- 豪ドル/米ドルの上昇にはオーストラリアの経済指標がポジティブであること、中国経済の好調がカギ。
- 原則、豪・政策金利の引き上げは買い要因、引き下げは売り要因。
現在各国では長期的に政策金利の利上げを行っているため、豪ドルでスワップポイントを狙った取引も可能です。
豪ドル/円は米ドル/円よりも低い証拠金が魅力!
代表的な資源国通貨として、他の通貨ペア異なる特徴をもつ豪ドル/円。
米ドル/円には及びませんが、ユーロ/円、ポンド/円とともに人気の通貨ペアであり、多くのトレーダーが注目しています。
豪ドル/円は米中問題が素直に反映されやすいので、世界的なニュースからトレンドを読み取れるのならば、取引しやすい通貨ペアだと言えるでしょう。
なお「証拠金の低さ」もまた豪ドル/円の魅力です。
通貨ペア名 | 1万通貨/ 証拠金 | 1万通貨/ スワップ | 米ドル/円と 同額の数量 | 米ドル/円と 同じ証拠金の スワップ額 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円![]() ![]() | 59,000円 | 155円 | – | – |
トルコリラ/円![]() ![]() | 2,000円 | 38円 | 29.5万通貨 | 1,121円 |
メキシコペソ/円![]() ![]() | 3,000円 | 17円 | 19.67万通貨 | 334.4円 |
南アランド/円![]() ![]() | 4,000円 | 13円 | 14.75万通貨 | 191.8円 |
豪ドル/円![]() ![]() | 38,000円 | 87円 | 1.56万通貨 | 135.1円 |
※外為どっとコムの必要証拠金、スワップポイントで算出。
2025年5月13日のレートの場合、米ドル/円は1Lot(1万通貨)のポジションを保有するのに59,000円必要ですが、豪ドル/円なら38,000円で取引を始めることができます。
スワップは米ドル/円よりもやや劣る水準ですが、少額から取引しやすい通貨ペアであることの魅力は大きいですね。
さらに、米ドル1Lotの証拠金と同額分を保有する場合、米ドル円の約1.5Lot分を保有できますので、資金効率良くトレードすることも可能です。
豪ドル/円でおすすめなトレードスタイル
豪ドル/円はスプレッドがそこそこ狭く、ある程度値動きも大きいことから、短期売買に向いているといえます。
ショートポジションを保有しても、売りスワップポイントの支払いがそれほど多くはないため、中長期で大きな利ざやを狙うスイングトレードも行いやすいでしょう。
オセアニア通貨(豪ドルとNZドル)は、1日でもっとも早くから動きだす通貨です。
週末(土日)の取引時間外に災害や戦争など、相場に大きな影響をもたらすファンダメンタルズ要因が発生すると、月曜日早朝の取引開始とともに大きく売買されます。
このように為替が動きやすい日本時間の深夜ではなくとも、オセアニア通貨ならではの取引チャンスが存在するのも特徴のひとつ。
もちろん日中にはオーストラリアや中国の経済指標が発表されており、夕方〜深夜にかけてはロンドン市場やニューヨーク市場に引率されて動くため、終日を通して取引機会は多いといえます。
1日の取引チャンスの多さに加えて、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードとどんな取引期間であっても、オールマイティーに取引できるのが豪ドル/円の魅力です。
豪ドル/円の取引におすすめなFX会社
豪ドルの取引で最重視すべきは「スプレッドの狭さ」です。
まずは現時点で最小水準のベースとなる、豪ドル/円のスプレッドが0.6銭の業者を選ぶようにしましょう。
スプレッドとスワップの観点でいえば、みんなのFX、GMO外貨やGMOクリック証券から選ぶのがおすすめです。
スプレッドとスワップポイント比較は、以下ページでご確認できます。






豪ドルの取引におすすめなFX会社
みんなのFX


みんなのFXは、スワップポイント狙いでおすすめの業者です。
メジャー通貨からトルコリラ/円などの高金利通貨まで、全通貨ペアにおいて「業界最高水準」「一本値」「ほぼ固定スワップ」を提供しています。
これにより長期にかけて、安定的にスワップポイントを受け取ることができます。
スプレッドは業界最狭水準であり、約定率も高いので、デイトレードなど短期売買から中期売買にも向いています。
ほとんどの通貨ペアが※1,000通貨単位から取引できるため、どんな通貨ペアも少額からスタートが可能です。
取引ツールには通貨強弱、オープンオーダー、オープンポジションなど多彩なツールが搭載されているため、売買方向や売買タイミングを捉えるのに力を発揮してくれます。
口座開設すれば、FX/シストレ/バイナリーオプションと3つの取引ができることも魅力です。
※RUB/JPYとHUF/JPYのみ1Lot=100,000通貨で、最小0.1Lot(10,000通貨)から取引できます。
\ こちらから無料で「みんなのFX」の口座開設ができます! /
お申し込みは最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。
GMO外貨


メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円でスワップポイント狙いのトレードなら、GMO外貨がおすすめです!
GMO外貨はスプレッドが狭いだけではなく、スワップポイントが高くて日々の付与が安定しているため、中長期での運用にも向いています。
スワップポイントは毎日自動で受け取れるため、スワップ利益を再投資することで複利運用しやすいのもポイントです。
さらに取引に応じて、毎月現金キャシュバックを受け取れることも魅力のひとつ。
高金利通貨を取引するなら、GMO外貨をチョイスしてみてはいかがでしょうか。
\ こちらから無料で「GMO外貨」の口座開設ができます! /
お申込みは最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。