FXに興味があるけれど、最初にたくさんの資金を投入するのは不安と考えている方は、多いのではないでしょうか。
実は元手1万円で取引をスタートできるため、それほど尻込みしなくても気軽にFXを始められます。
その反面、1万円でFXを始めるにあたり、メリットだけではなく、デメリットも知っておかなければいけません。
1万円で取引できるFX業者をご紹介しつつ、少額取引ならではのメリット・デメリットと、大きく稼いでいくためのポイントを解説します。
1万円でFXができる業者
1,000通貨に対応していて、手数料が無料、なおかつ低スプレッドのFX業者はこちらです。
FX会社名 | 取引単位 | 取引手数料 | 米ドル/円 スプレッド | デモ トレード |
---|---|---|---|---|
1,000 通貨単位 | 無料 | 0.2銭 | ◯ | |
1,000 通貨単位 ※1 | 無料 | 0.2銭 | ◯ | |
1,000 通貨単位 | 無料 | 0.2銭 | ◯ | |
1,000 通貨単位 | 無料 | 0.18銭 | ◯ | |
1,000 通貨単位 | 無料 | 0.2銭 | ◯ | |
トラッキングトレード | 1,000 通貨単位 | 無料 | 0.2銭 | ◯ |
1,000 通貨単位 | 無料 | 0.3銭 | ✕ | |
MATRIX TRADER | 1,000 通貨単位 | 無料 | 0.2銭 | ◯ |
1 通貨単位 | 無料 | 0.2銭 | ◯ | |
1,000 通貨単位 | 無料 | 0.2銭 | △ | |
1,000 通貨単位 | 無料 | 0.2~ 0.9銭 | ◯ | |
1,000 通貨単位 | 無料 | 0.2銭 ※2 | ◯ | |
1,000 通貨単位 | 無料 | 0.2銭 | ◯ | |
FX会社名 | 取引単位 | 取引手数料 | 米ドル/円 | デモ トレード |
※1,000通貨未対応のDMM FX、IG証券は未掲載です。
※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
※1 ロシアルーブル/円のみ10,000通貨。
※2 配信時間:AM10:00~翌AM4:00。
元手1万円から取引できるがハイリスク
1,000通貨なら1万円でスタートできる
最初に申し上げますが、FXは1,000通貨の取引なら1万円の入金で取引を始められます。
ただしこれは、裁量取引(自分自身で売買判断をする通常の取引)の場合です。
シストレ(自動売買)の場合、条件にマッチすれば複数の注文が行われることから、1,000通貨対応であっても初期資金が必要になります。
FXで基本の取引単位は1万通貨となります。
1万通貨=1Lot(ロット)という単位が使われていて、イメージでいうと「1口」や「1株」といったところでしょうか。
しかし1,000通貨(0.1Lot)対応業者なら米ドル/円の証拠金は数千円で済むため、口座に1万円でも入金すれば取引を始められます。
(※外為どっとコムなど1,000通貨に対応する一部の業者では、1Lot=1,000通貨のように1Lotを最小単位で設定している業者もあります。)
リスクを抑えるならレバレッジを下げること
そしてFXには「レバレッジ」の仕組みがあります。
レバレッジを活用することで資金効率を高めることができ、少額取引でも効率的な利益の追求が可能です。
FXが1万円から取引できるのは、このレバレッジの効果によるものです。
一切レバレッジを効かせない場合、レバレッジ1倍で取引できますが、これは「レバレッジなし」のことを指します。
例えば、現在の為替レートを1米ドル=100円としましょう。
1万米ドル分(100万円分)を取引するとき、取引画面では1Lot(1万通貨)で発注を行いますが、レバレッジ1倍で取引するなら口座に100万円が必要です。
そしてFXの最大レバレッジは25倍です。
1米ドル=100円のとき、運用額の100万円 ÷ 25(倍)= 4万円となりますね。
つまりレバレッジ25倍の場合、1Lot(1万通貨)なら4万円で1万米ドルの取引をすることになります。
元手は違いますが、運用額は同じですから、レバレッジ1倍に比べて25倍も資金効率が良いことになりますね。
なぜなら1年間の利益を同じ1万円として考えると、
- 100万円で1万円の利益=年間利回りは「1%」
- 4万円で1万円の利益=年間利回りは「25%」
このように資金効率で大きく差がつくのが分かりますね。
そして1,000通貨(0.1Lot)でレバレッジ25倍の取引をするなら、4,000円で1,000米ドル(10万円分)の取引ができることになります。
ここまでの説明のとおり、FXはレバレッジを上げることで、少額から資金効率よく取引することができます。
しかしレバレッジ25倍では、証拠金がほぼ限度まで拘束されている状態です。
仮に元手1万円で1,000通貨の取引をすると、レバレッジは10倍となります。
これは資金効率がいい反面、わずかな変動で追証(追加で証拠金の入金を促す案内)のリスクがあり、さらに損失が進むとロスカット(強制決済)となりやすい危険な状態なのです。
証拠金を増やすほどロスカットリスクが減る
FXで為替変動によるロスカットリスクを下げるには、レバレッジを下げなければいけません。
- 証拠金(口座の資金)を増やす
- 証拠金に対して、保有するポジション量を小さくする
FX口座に1万円〜10万円を入金して、0.1Lot分を保有した例を見てみましょう。
入金額と 取引量 | このときの レバレッジ | ロスカット レート | ロスカット までの値幅 |
---|---|---|---|
4,000円で 0.1Lotの取引 | 25倍 | 100円 | 0円 (原則発注不可) |
5,000円で 0.1Lotの取引 | 20倍 | 99.9円 | 10pips (0.1円) |
1万円で 0.1Lotの取引 | 10倍 | 99.4円 | 60pips (0.6円) |
2万円で 0.1Lotの取引 | 5倍 | 98.4円 | 160pips (1.6円) |
3万円で 0.1Lotの取引 | 3倍 | 97.4円 | 260pips (2.6円) |
5万円で 0.1Lotの取引 | 2倍 | 95.4円 | 460pips (4.6円) |
10万円で 0.1Lotの取引 | 1倍 | 90.4円 | 960pips (9.6円) |
※1米ドル=100円、ロスカット水準が100%のとき
証拠金はいわば「FX版の担保金」といった位置付けで、入金額のうち、どのくらいの金額を取引するかによって、レバレッジが変動する仕組みです。
「1万円で0.1Lot」を例にすれば、証拠金の4,000円を差し引くと、残りの6,000円は余剰資金となります。
そのため、ほとんど余剰資金がない「5,000円で0.1Lot」よりも、レバレッジが下がることになります。
2万円、3万円、5万円と証拠金が増えるほど、価格変動に耐えやすくなり、ロスカットリスクも減っていくのが分かりますね。
FXはハイレバレッジが危険なのではありません。
- 総資金のうち、どれくらいのポジションを保有するか
- 自分がどのくらいの変動まで許容するか
自分自身のトレードスタイルを見極めて、レバレッジをコントロールすることが大切なのです。
元手1万円でFXを始めるメリット
それでは、1万円でFXをするメリットを見ていきましょう。
お試し感覚で始められる
なんといっても少額ですから、お試し感覚で始められるのは、大資金を用意できない方にとって大きなメリットとなります。
1万通貨で同じようにレバレッジを下げようとすると、最初に用意する資金も比例して多くなります。
たとえば、1万通貨をレバレッジ3倍まで下げて取引したいなら約30万円が必要です。
本番環境ならではの実践トレード、真剣に取り組む姿勢は、デモトレードでは決して得られません。
たとえ1万円とお試し感覚でも、本番環境ならデモトレードにはない緊張感で挑むことができます。
1万通貨に比べると大きな損失リスクが少ない
取引量が多ければ、不利な方向に相場が動くほど、損失も多くなります。
1万通貨で−30pipsとなると、含み損はマイナス3,000円となります。
これが1,000通貨なら、マイナス300円の含み損で済むことになりますね。
このように大きな損失となりにくいことが、少額で始めることの大きなメリットです。
元手1万円でFXを始めるデメリット
続いてデメリットも見ていきましょう。
短期売買向きであり、長期売買は不向き
先ほどの表に記載していますが、1万円の元手で0.1Lot保有して含み損が膨らむと、60pips程度の変動でロスカットされてしまいます。
そのため、少額で大きな利益を追求する中長期トレード(スイングトレード、ポジショントレード、スワップポイント狙いのスワップトレード)をすると、損失リスクが高くなります。
中長期で大きな利益を狙うほど、取引期間に見合った含み損を許容できる証拠金を用意するか、取引数量を少なくしなければいけません。
ですから1万円でFXを始めるなら、取引手法は短期トレードに限定されます。
つまり手法でいうと、スキャルピングまたはデイトレードですね。
ただし0.1Lotの取引でも、初期資金が3万円〜10万円程度であればロスカットリスクが下がるため、スイングトレードも可能となります。
大きく稼ぎにくい
最初の元手は1万円〜10万円位でFXをスタートする方は多いですが、小資金は大きな損失となりにくい反面、大きな利益を追求しにくいこともデメリットとなります。
もし練習だと割り切ったトレードなら全く問題ありません。
しかしいきなり大きく増やそうとすると、レバレッジが高くなりやすいため、リスキーであることは十分認識しておく必要があります。
保有ポジション量が限定される
口座内に証拠金が多ければ、トレンドに乗ったポジションをさらに買い増し(売り増し)して、さらなる利益の追求が可能です。
上級トレーダーほど、たとえば米ドル/円で含み損のポジションを抱えている状態でも、ユーロ/米ドルなど他の通貨ペアで新規注文を仕掛ける戦略を行ったりします。
場合によっては、同じ通貨ペアで両建て戦略をするトレーダーもいるでしょう。
しかし証拠金が少ないとこういった複数ポジションの保有ができず、利益を追求できるチャンスを逃しがちです。
また買い増しや売り増しのように、追加で注文することもできません。
元手が少ないと、保有ポジションの上限が限定され、視野が限定されたトレードになりやすいこともデメリットとなります。
少額から大きく稼ぐために
基本的なメリット・デメリットを知った上で、少額から稼いでいくために実践したい3点をご紹介します。
ギャンブル的ではなく根拠あるトレードをする
少資金でバクチ的なトレードで運良くビギナーズラックで稼げたとしても、その後痛い目をしては元も子もありません。
FXのトレードを上達させるには、トレードを繰り返して検証を行い、自分自身の手法を確立する以外に近道がないからです。
上級者へとステップアップしていくには、コツコツと取引して相場観を養っていくしかありません。
FXはしっかりと相場分析をして、仮定を立てて取引するようにしましょう。
毎月1万円を積み重ねるイメージ
少額で始めた場合は大きな利益の追求ができないので、10pips〜30pipsといった小さい利益を積み重ねていくやり方となります。
これを月1万円の利益にするには、FXの取引ができる20日間(月〜金曜日×4週)において、トータル1,000pipsで達成できます。
下記の条件でシミュレーションしてみましょう。
- 月の獲得pipsは1,000pips(1万円)
- トレード日数は20日
- 勝率は60%
- 利益幅と損失幅は同じpipsでとする(利食いが20pipsなら損切りも20pips)
狙う利益幅 | 月のトレード回数 | 1日あたりの 平均トレード回数 |
---|---|---|
10pips | 総合トレード回数:500回 勝ちトレード回数:300回 負けトレード回数:200回 | 総合トレード回数:25回 勝ちトレード回数:15回 負けトレード回数:10回 |
20pips | 総合トレード回数:250回 勝ちトレード回数:150回 負けトレード回数:90回 | 総合トレード回数:12.5回 勝ちトレード回数:7.5回 負けトレード回数:5回 |
30pips | 総合トレード回数:167回 勝ちトレード回数:101回 負けトレード回数:66回 | 総合トレード回数:8.35回 勝ちトレード回数:5.01回 負けトレード回数:3.34回 |
このように数値で見ると、小さな利益を積み重ねていくには利食いも大切ですが、それ以上に損失を抑えることが大切であることが分かりますね。
損切りのルールを徹底する
「エントリーしていい頃合いになったら利益確定し、逆方向の一定ラインまで動いたら損切りをする。」
このようにFXは「新規注文」「利益確定」「損切り」3つのタイミングを自分の判断で売買しますが、このなかで一番難しいのは損切りです。
どんなに熟練者であっても、損切りのルールを徹底できずに退場者となることもあります。
FXは損小利大、すまわち「損は小さく、利益は大きく」が大原則です。
極端に言えば1勝9敗でも、損を少なく切って、1度大きくトレンドに乗れれば収支はプラスとなるからです。
「予想していたよりも下がったけど、きっと上がるはず」と判断していても、そのままズルズルと下がればロスカットになります。
+50pipsになったら利益確定、-20pipsになったら損切りのように、長期間にかけて相場で稼ぎ続けるには、自分ルールを徹底させることが必須です。
利益が出てきたら、複利運用で枚数を増やす
やはり少額取引では稼げる金額に限界があります。
コツコツと売買して利益が出てきたら、「複利運用」をすることで効率よく稼げるようになります。
利益をさらに資金として上乗せしていき、徐々に取引数量を増やしていくことで、倍々ゲームのごとく利益も比例して増えていきます。
つまり複利効果によって、資金を増やすパフォーマンスを高められるのです。
最初から大金を使える人は限られていますから、FXで資産を積み重ねていく人ほど、この複利をよく理解して実行しています。
1円プラスに動いて決済したら、利益は1Lot=1万円、5Lot=5万円、10Lot=10万円になります。
確実性が高いと判断したときに取引量を上げて収益化できたら、資産は爆発的に増えるでしょう。
例えば10万円から始めたとして、資産が30万円(300%)まで膨らんだら、トレード技術が高くなったと自信を持ってください。
ここで10万円を出金すれば、プラスマイナスゼロからのスタートとなりますので、仮に20万円が損失となっても、最初の10万円で再びスタートすることができますね。
1通貨対応なら、1万円でも余裕を持って始められる
これまでは1,000通貨での取引について解説してきましたが、1万円で1,000通貨の取引をする場合、通貨ペアによっては証拠金ギリギリの取引となってしまい、高いレバレッジでの取引となってしまいます。
そこでおすすめなのが、さらに取引単位が小さいFX業者を使うやり方です。
業界最小となる1通貨から取引できるのが、松井証券のFXサービス「MATSUI FX」です。
取引単位 | 必要証拠金 |
---|---|
1通貨 | 6円 |
1,000通貨 | 6,000円 |
10,000通貨 | 60,000円 |
ご覧のように、1通貨から取引できるということは、10円以下の元手で取引を始めることも可能です。
つまり100円でも500円でも口座に入金すれば、FX取引にチャレンジできるというわけです。
1万円の入金であっても、余裕のあるレバレッジで損失リスクを抑えた売買を行えます。
さらにMATSUI FXでは、リピート系注文の仕組みによりロジックが明快な自動売買も提供しています。
手数料無料で1通貨から自動売買を行えますので、超少額から自動売買をお試しできる環境が整っています。
デモ口座のような感覚ながらも、本番環境で実践経験を積めることは、MATSUI FXならではの魅力といえます。
松井証券「MATSUI FX」
松井証券のFX「MATSUI FX」は、業界最小「1通貨」に対応しており、リピート系の自動売買を行うことも可能です。
全通貨ペアが1通貨に対応しているので、元手を気にすることなく、値動きが激しい銘柄もデモトレード感覚で練習することができます。
少額から取引できることから気軽に自動売買でき、小Lotでの取引なら優遇された低スプレッドで取引できることも魅力です。
裁量取引なら、わずか100円でも入金すれば取引できるので、ぜひ気軽にお試ししてみてください。
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