FXのスプレッド【Bid・Ask】とは?2Wayプライスについて知ろう

スプレッドとは?スプレッドのBID/ASK、2WAYプライスについてわかりやすく解説!

FXではスプレッドは実質の売買コストです!

スプレッドの仕組みから、実践におけるスプレッドの注意点までを解説していきます。

 

スプレッドとは?2Wayプライスを理解しよう

投資というとさまざまな手数料がかかるイメージがあるかも知れません。

ことFXに限っては、自動売買サービス等を利用しなければ、ほとんどの手数料が無料です。

 

「各種手数料が無料なのに、どうやってFX会社は稼いでいるの?」と思う方も少なくないかも知れませんが、FX会社はスプレッドによって利益を生んでいます。

いわば、スプレッドはFX会社に支払う取引手数料です。

英語でspreadには「開く」「広げる」という意味がありますが、FX会社は売買のときの価格差となる「スプレッド」を徴収することで手数料を得ており、会社ごとにスプレッドは異なります。

 

スプレッドは、スイングトレードで大きなpipsを狙う取引ではほぼ気にする必要がありませんが、とくに超短期売買のスキャルピングで利益を生むには、スプレッド以上の利幅を狙わなければいけないことも、しっかり覚えておいてください。

Bid(売値)・Ask(買値)の差額がスプレッド

スプレッドを理解するには、2Wayプライスを知ることから始まります。

「本日の為替レートは、1ドル100円50銭から60銭で取引されています。」とニュースで耳にすることもありますよね。

BidとAskの差額がスプレッド
Bit(売値)
売り注文
スプレッド Ask(買値)
買い注文
110.520 0.6 110.526

FX会社が売値(Bid)と買値(Ask)を同時に提示することを2Wayプライスといい、この差額分がスプレッドとなります。

左が2Wayプライスの安値、右が高値と覚えるのもいいですね。

 

それでは、実際のレートパネルを見ていきましょう。

GMOクリック証券のiPhoneアプリ「iClickFXネオ+」

Bid・Askを選択して成行注文をする

例えばスマホアプリならどの会社でも、BidかAskをタップすると、大概の場合、すぐに新規で成行注文が入れられます。

買いから入るならAsk、売りから入るならBidを選択して注文を行いましょう。

銭とpipsの呼び名の違い

スプレッドの単位にはpips(ピップス)が使われています。

pipsの代わりにpoint(ポイント)が使われることもあります。

 

米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円のように、対円の通貨ペアでは最小単位を表す「銭」が使われています。

ペニーやセントなど、外貨にも通貨の最小単位はありますが、外貨同士の場合は最小単位の呼び名を統一しなければ不憫ですよね。

そこで登場するのが、pipsです。

 

アメリカのトレーダーからしたら、日本円は外貨ですよね。つまり、米ドル/円のスプレッドは0.3銭、0.3pips、別にどちらで呼んでも大差がありません。日本国内では「銭」というお金自体はもう存在していませんが、為替の世界では、対円の最小単位に限り慣習的に使われています。

 

スプレッドを加味せずに、1ドル/100円で1万通貨を買って101円20銭で売れば、12,000円(1円20銭分)が利益となりますが、FXトレーダーの間では「120pips抜いた!」などと為替トークでもよく用いられています。

外貨両替のTTS、TTBも同じ仕組み

海外旅行の際に、銀行やトラベレックス(Travelex)で外貨両替をした経験のある方はお分かりだと思いますが、外貨両替するときも2つの価格を元に交換が行われます。

つまり、実際のお金の両替時に発生する手数料のFX版がスプレッド、ということなんですね。

外貨両替のTTSとTTB

ちなみにFXの2Wayプライスのように、外貨両替ではTTSが円をドルにするときのレート、TTBがドルを円に戻すときのレートとして使われていますが、外貨両替手数料とFXのスプレッドを比べると、その差は一目瞭然です。

20万円を外貨に替えるとしたら、FXを使って外貨両替した場合、銀行の窓口に比べると4,000円〜5,000円程度安く抑えられます。

これは、FXの交換手数料がいかに格安であるかを物語っているという訳なのです。

スプレッドの計算方法を知ろう

それではスプレッドの計算方法を説明します。

 

まずFXの取引単位は10,000通貨が基本であり、1lot(ロット)と呼ばれます。とくに難しく考える必要はなく、株取引でいう最小1株が、FXでは1lotと呼ばれているだけの話です。

例えば、米ドル/円を1lot買うとしましょう。

この時のレートをBidが100.000、Askが100.030とすれば、スプレッドは3銭です。

これは、1万ドル分を買うのに100万300円かかる計算になりますので、1lotでスプレッドが3銭なら売買コストは300円となります。

1万通貨単位の取引にかかる売買コスト
Bit Ask スプレッド 実質のコストは?
100.000 100.030 3.0銭 300円
100.000 100.006 0.6銭 60円

現在米ドル/円のスプレッドは最狭水準で0.3銭なので、1lotの取引でかかるコストは30円となります。

取引を重ねると、スプレッド差は歴然に!

このように1lotの取引では、スプレッドはわずかに感じるかもしれません。

しかしいくらFXの取引コストが安いとはいえ、「ちりも積もれば山となる」とことわざがあるように、取引量の増加とともにコスト差は歴然となります。

 

たとえば1ヶ月間で、1万通貨単位の取引を100回行えば、スプレッドはこのくらい異なってきます。

100万通貨単位の取引にかかる売買コスト
スプレッド × 取引単位 × 取引回数 実質のコストは?
2.0銭 × 1万通貨 × 100回 20,000円
1.0銭 × 1万通貨 × 100回 10,000円
0.6銭 × 1万通貨 × 100回 6,000円
0.3銭 × 1万通貨 × 100回 3,000円

米ドル/円のスプレッドを例にしても、各FX会社によっては0.3銭〜2.0銭と大きく開きがあります。1lotで100回取引したときのスプレッドを2.0銭と0.3銭で比べると、20,000 ー 3,000 = 17,000円も変わってくるのです。

FX会社のチャートは、通常Bidの価格が示される

FX会社のチャートに表されるローソク足ですが、通常表示されるのはBit(売り値)の価格です。

 

例えば、米ドル円のスプレッドを0.3銭として、10万通貨買います。

ここで発生するスプレッドは300円です。

 

チャートに表示されているのはBidなので、取引画面上では−300円からのスタートとなります。

FXに慣れないうちは「あれ?なんでだろう。」と思ってしまう方もいるかも知れませんね。

 

このチャートに表示させる価格は「Bid → Ask」に変更することで切り替えられます。

Bid、Askの切替が可能

ただし、買いから注文した場合、売りレートが表示されている方が便利です。

Bit・Askはチャートで切り替えることができる、とだけ予備知識として覚えておいてください。

 

BitとAskを両方同時に見たいなら、GMOクリック証券プラチナチャートプラスが便利です。

Bid・Askを選択して成行注文をする

このように、デフォルトで2つのレートを見ることができます。

スプレッドがかかるのは新規注文時だけ

スプレッドは買ったときと、売って決済したとき、往復の取引で発生するものではありません。

先ほど、0.3銭なら新規注文後−300円からスタートと書きましたが、スプレッドが差し引かれるのは、最初の新規注文のときだけです。

 

通常Bidの価格がチャートに表示されていますので、新規で買いなら、スプレッド分不利となるAskのレートで買うことになります。

チャート上は売り価格ですので、決済するときは、そのときのAskの価格が適用されるため、決済時はスプレッドを気にする必要はありません。

 

売りから入る場合も同様で、新規でポジションを建てると、必ずスプレッド分マイナスからのスタートとなります。

スプレッドの「原則固定」と「変動時の拡大」について

日本国内にある7〜8割のFX会社では原則固定スプレッドで提供されていて、それ以外の会社が変動スプレッドとなります。

唯一、過去にFXプライム byGMOでは原則固定スプレッドを採用していた時期もありましたが、現在は原則固定スプレッドです。そのため、現在国内で完全固定スプレッドを提供する業者は存在しません。

FXのスプレッドの種類
原則固定
スプレッド
基本的にスプレッドは固定で提供しているが、相場が大きく変動しているときはスプレッドが拡大するのが特徴です。
変動
スプレッド
スプレッドの固定を設定していないので、スプレッドが流動的に変動するのが特徴です。
完全固定
スプレッド
どんな大相場であっても、スプレッドは拡大せず完全に固定したスプレッドで提供するというもの。

原則固定スプレッドといっても、以下のようなケースではスプレッドが拡大します。

  • 雇用統計、政策金利の変更など、大きな変動要因となる経済指標が発表されたとき
  • 戦争、紛争、テロなどの地政学的リスクが高まったとき
  • 地震、台風などの天災発生によるリスクオフで大きく売買されるとき
  • 要人による発言や金融ショックなど

このなかでも、要人発言と経済指標発表時にスプレッドが広がることは、日常的によく起こります。

なぜスプレッドが広がるかというと、流動性が低くなるとともに、価格を提示する参加者が減るからです。

「雇用統計の動きが読めないから、今のうちにポジションを手仕舞いしておこう。」と考えるトレーダーも多くいます。

参加者が一時的に減少し、注文を提示する投資家の買いたい価格・売りたい価格の差が大きくなった結果として、スプレッドも拡大する仕組みなのです。

 

こういったスプレッドが拡大している局面では、リクォートといってなかなか注文が通らない「約定拒否」が起こりやすく、スリッページといって注文が通っても価格がズレて約定しやすくなります。

為替レートが大きく乱高下すると想定される相場のときは、初心者の方は取引に慣れるまでは取引を見送るのも賢明な判断です。

スプレッド、通貨ペア変動幅の相関関係

そもそも一般的には、スプレッドはどんな基準で決まるのか?

 

それは買い手と売り手のバランスが取れているかどうか、金融用語でいう流動性の高さ・低さで決まります。

砕いていうと、「通貨ペア自体の値動きの大きさ」で決定するとの認識で大丈夫です。

市場で大きく流通している通貨ほど値動きが安定するためスプレッドが狭くなり、逆に新興国などのマーナー通貨など値動きが激しい通貨ペアほど、スプレッドは広くなります。

買いたい人と売りたい人が多い通貨ペア = スプレッドが狭く、変動幅が小さい

例. 米ドル円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルなど

買いたい人と売りたい人が少ない通貨ペア = スプレッドが広く、変動幅が大きい

例. トルコリラ/円、ポンド/スイスフランなど

ただしマイナー通貨はスプレッドが広いからといって、収益化しにくいわけではありません。

マイナー通貨ペアは変動幅自体が大きいので、米ドル/円と比較してもデイトレで想定通りの値動きとなれば、スプレッドの広さが気にならないくらいのpipsを狙えるポテンシャルがあります。

 

反面、米ドル円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルの3大メジャー通貨ペアは、マイナー通貨ペアほどの大きなに期待できないものの、値動きが安定しているためチャート分析が素直に反応しやすいメリットもあります。

これから低スプレッド業者でデイトレードに挑戦するなら、まずは米ドル/円から始めてみてはいかがでしょうか。

スプレッドの重要性はトレードスタイルによって違う

どのくらいの期間でどのくらい売買を繰り返すかによって、低スプレッドの重要度は異なってきます。

取引
スタイル
取引回数 スプレッドの
重要度
スキャル
ピング
日/
数10回

超重要!
デイ
トレード
日/
1〜10回

重要!
スイング
トレード
月/
数回

重要度は低い

数秒〜数分の取引を何度も行なうスキャルピング、チャンスがあれば1日に何度か売買を行なうデイトレードは、売買を繰り返すほどスプレッドは売買コストとなりますので、低スプレッドの会社を選ぶようにしましょう。短期売買において、スプレッドの狭さは極めて重要なポイントとなります。

 

スイングトレードは数日〜数週間、長いと数ヶ月〜数年にかけてポジションを保有し、大きな利益の追求をする手法です。

スプレッドが狭いほうが利益は多少多いでしょうが、取引期間が長いスイングトレードではレバレッジを下げる必要があります。低レバレッジでスイングトレードするには、それなりの初期資金を準備しなければいけません。

大資金のもと低レバレッジで長期運用できる上級者と異なり、数ロットのスイングトレードでスプレッドの狭さを気にするのは実にナンセンスです。

 

長期運用を目指す方はスプレッドの狭さではなく、スワップポイントが高くて、自分に必要な為替情報が手に入りやすいFX会社を選ぶべきです。

低スプレッドでおすすめのFX会社

低スプレッドでおすすめのFX会社は、GMOクリック証券外為どっとコムです。

スプレッドは取引を重ねるたびに、また取引数量を上げるほど、売買コストとして積み重なってきます。

小さな利益を狙っていく取引は、スプレッドが狭い会社の方が利益にも結びつけやすいです。

デイトレで1日に何度も売買するような取引スタイルの場合、スプレッドの狭さというのは本当に重要になってきますので、低スプレッド会社を最優先で選ぶようにしてください。

 

FX各社のスプレッド比較はこちらのページでご確認いただけます。

気になる疑問や便利なTipsなど


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