スワップポイントとは?FX初心者向けの注意点と、スワップ3手法を徹底解説!

FXのスワップポイント完全ガイド。スワップポイントの仕組み、高金利に期待できる通貨ペア、スワップを狙った取引の注意点を解説!

長期的な売買が得意なトレーダーほど、為替差益・金利差益の両方で収益を狙います。
もちろんFX入門者にも、スワップ狙いのトレードは非常に人気があります。

これからFXを始めたい方向けに、金利差益であるスワップポイントについて分かりやすく解説します。

スワップポイントとは?

スワップポイントには「2国間の金利差」が反映される!

スワップポイントとは、FX取引でポジションを保有したとき、異通貨ペア間の金利差によって発生する利益のことです。
「スワップ金利」とも呼ばれています。

例えば、米ドル/円を買い注文するとしましょう。
低金利の日本円を売って、高金利の米ドルを買うこととなり、2国間の金利には差が生じますよね。
ここで発生する金利差自体がスワップポイントそのものを表すこととなります。

外貨預金につきものの利息ですが、スワップポイントは「FX版の利息」というわけです。

で金利とは何かというと、各国の中央銀行が定める政策金利のことを指します。

スワップポイントは政策金利がベースとなる!

以下は、FXで主要に取引されている通貨ペアの政策金利の推移です。

外為どっとコムの政策金利一覧

トルコ(24.00%)、メキシコ(8.25%)、南アフリカ(6.75%)の金利の高さが群を抜いているのが見て分かりますね。(2019年6月時点)

なかでも、高金利として話題となっている通貨がトルコリラです。
トルコリラ/円は、スワップ狙いのトレーダーから人気があり、注目度も高い通貨ペアです。
また最近ではメキシコペソの金利も上昇中で注目を集めています。

スワップポイントは毎日もらえる

スワップポイントは毎日もらえる!

外貨預金の金利受け取りは満期時ですが、FXのスワップポイントは毎日もらえるのが特徴です。
スワップポイントが付与となる方向でポジション保有している間は、ロールオーバーのたびにスワップポイントが付与されます。

時間帯としては、NYクローズのあとにロールオーバーが行われ、その早朝のタイミングでスワップポイントが付与されます。

それではどのくらいの取引で、どのくらいのスワップポイントが付与されるのかを見てみましょう。

例えば、以下の条件で取引するとしましょう。

  • 米ドル/円のレートは、1米ドル=110円
  • 1万通貨(1Lot)買い注文をする。
  • 政策金利差は2.4%とする。(2019年6月時点で、アメリカの金利は2.5%、日本の政策金利は-0.10%)
  • レバレッジ1倍で取引する。

レバレッジ1倍で取引するには、レバレッジをかけずに110万円分の取引で1万米ドルの運用をしますので、証拠金は110万円が必要となります。

1日のスワップポイントを80円とすれば、1ヶ月で2,480円、6ヶ月で14,880円、1年間で29,760円になります。年間の利回りに換算すると、なんと2.65%です。
(年間利回り = スワップ利益 ÷ 証拠金 × 100)

さらにLot数を上げると、より多くのスワップポイントを受け取ることができます。

取引数量ごとの期間別スワップポイント (1日80円の場合)
  1ヶ月 1年 年利の目安
1lot 2,480円 29,760円 2.65%
2lot 4,960円 59,520円 5.31%
3lot 7,440円 89,280円 7.96%

なおFXの取引口座では、為替レートの変動による為替差益は「建玉評価損益」「スポット」などの項目で確認ができます。

一方、スワップポイントの金利差益は「スワップ評価」「スワップポイント」で確認できますので、スワップポイント単体の含み益も知ることができます。

主に売りで保有中は、スワップの支払いが発生

どちらのポジションでもスワップが付くわけではなく、金利差が不利な方向はマイナススワップが発生する!

スワップポイントは必ず受け取れる訳ではありません。

高金利通貨を売って低金利通貨を買っている間(ショートポジションを保有しているとき)は、日々スワップポイントを支払う必要が出てきます。
豪ドル/円、ニュージーランドドル/円、南アランド/円、トルコリラ/円などの売りポジションを保有しているときがこれに該当します。
最近では、マイナス金利を導入しているユーロ、スイスは日本よりも低金利なので、ユーロ/円、スイスフラン/円の買いポジションでマイナススワップとなりやすいです。

ショート = マイナススワップ という図式が全て当てはまる訳ではありませんので、混同しないようにしてください。

短期的な取引で為替差益が出ているポジションならさほど気にしなくてもいいかも知れません。
これが長期的な取引となってくると、為替レートが動いていなくてもマイナススワップによって損失ともなりかねません。

高金利通貨の売りポジションは長期で保有しないように意識するようにしてください!

スワップポイントは日々変動する

こちらGMOクリック証券のスワップポイント実績(2019年6月の米ドル円)を見ると分かりますが、常に同じ水準ではなく日々変動します。

GMOクリック証券 米ドル円の2019年6年スワップポイント付与実績

(スワップポイントが付与されなかったり、3日分のケースもありますが、詳しくはロールオーバーとは?値洗いとスワップポイントが発生となる仕組みの記事に記載しています。)

スワップポイントが日々変動するには、2つの理由があります。

1つ目の理由は、2国間の政策金利変更によってもたらされる、金利差の縮小・拡大です。
金利差が縮小すると利回りが悪化しますので、スワップポイントは下がることになります。
金利差が拡大すると、利回りが好転しますので、スワップポイントは上がる、という仕組みとなっています。

2つ目の理由は、為替レートの上昇・下落による変動です。
例えば、豪ドル/円のレートを90円、スワップポイントを1日/50円、レバレッジ1倍で1lotの取引をする場合、年利回りは2.03%となります。

90万円 × 2.03% = 18,270円(1年間のスワップ利益)

18,270円 ÷ 365日 = 50円(1日のスワップポイント)

そして、2国間の金利差はそのままで、為替レートが70円に下落したとします。

70万円 × 2.03% = 14,210円(1年間のスワップ利益)

14,210円 ÷ 365日 = 39円(1日のスワップポイント)

もし金利が変わらないと想定すれば、1豪ドル90円、1豪ドル70円のときを比べると、1豪ドル90円の方が、もらえるスワップポイントは多いです。
つまり、円安に進むほど、FX業者が付与するスワップポイントが多くなるという仕組みです。

しかし相場動向にスワップ付与も連動させると業者にデメリットが多くなってしまいます。
そのため実際には、日々のスワップポイントに相場動向が反映されて、スワップポイントが少しづつ変動する形となるのですね。

つまり長期的にスワップポイントを受け取っていくには、一時的な高さではなく、年間を通して平均的にスワップポイント付与が高い業者を選ぶことが大切です。

業者ごとにスワップポイントは違う

スワップポイントにはいくらで提供しなければいけない、という厳密なルールがないため、FX業者ごとにスワップポイントは異なります。
そのため、高金利通貨でスワップポイント狙いの取引をする場合、高スワップポイントのFX業者を選ぶと有利です。

トルコリラ/円、南アフリカランド/円など、高金利通貨の買いスワップが高い業者は外為どっとコムです。もちろん、豪ドル/円とニュージーランドドル/円のスワップも国内最高水準です。

またヒロセ通商もスワップポイントは高いので、安定的なスワップ狙いにはおすすめの業者です。

 

スワップポイントに関する記事はこちらのページもご覧ください。

FXでスワップ狙いの4手法

ここまでで、スワップポイントの基本的な知識が身についたことでしょう。

最後に、スワップポイント狙いで用いられる4つの手法(ポジショントレード」、ドルコスト平均法、サヤ取り、木曜日スワップ金利3倍デー)をご紹介したいと思います。

ポジショントレード

ポジショントレードはスイングトレード+スワップ金利狙い

FXにはスワップの金利のみを狙う手法もありますが、為替差損によるマイナスで利益が相殺されるようでは、元も子もありません。
そこで登場するのがポジショントレードで、これは中長期売買のスイングトレードと、スワップ金利狙いを合わせた手法です。

スワップが付く(主に)買いポジションと、相場のトレンド方向が合致さえすれば、為替差益・スワップ差益、2つの利益を追求できるため、大きな利益に期待できるのが、ポジショントレードの特徴です。

ポジショントレードで2つの利益を狙うには、買い方向で狙う通貨ペアが「天井圏か大底圏」であることが望ましいです。
チャート的には日足〜月足を見て、割安な水準を見極めるようにしてください。

また予想に反して反対方向に推移したとしても、ロスカットされない証拠金で運用することが大切です。
仮にポジションがマイナスとなっても、長期的に反転のチャンスを待って含み損が解消されたら、スワップ金利やポジション量、保有期間によっては非常に大きな利益となるでしょう。

重要なポイントは以下です。

  • 投資対象の通貨ペアが、スワップが付く方向に有利な天底圏であること。
  • ポジションの保有は数ヶ月〜長期だと数年間は保有するイメージ。
  • とにかく余剰資金で始め、余裕のある必要証拠金でスタートする。
  • レバレッジの目安は1倍〜3倍程度。
  • 短期的な値動きに翻弄されないメンタルを保つこと。

ドルコスト平均法

FX版ドルコスト平均法(メキシコペソ/円)

ドルコスト平均法は「定額購入法」とも呼ばれ、どちらかというと積立投資の側面を持つ手法です。
あらかじめ決めておいた一定の投資金額で、定期的に買い増し(売り増し)して積み立てていくイメージです。

一般的にドルコスト平均法は、売買レートにとらわれることなく一定額を買い増していくことで、「新規注文レートを平均化」させるために用いられます。
長期的な収益化を目指すにあたり、使い方によってはスワップ狙いにも活用できるでしょう。

例.

メキシコペソ/円で例えるならば、毎月○○Lotずつ買うのではなく、○○万円分ずつ買い増ししていく形となります。
参考までに、毎月2万円ずつ買い増ししていくとしたら、メキシコペソ/円のレートが5.5のときに9Lot、5.9のときは8.3〜8.4Lotが目安となります。

高値圏で買ってしまったとき、スワップ差益があっても為替差損で相殺されると、トレンド方向によっては長期間に渡って含み損を抱えてしまうリスクがあります。
いわゆる高値掴みを避ける手法としては、購入価格が平均化されるドルコスト平均法は有効的となります。

なおドルコスト平均法は万能ではなく、大きな下落トレンド局面で買い増し続けるのは、非常にリスキーです。
含み損が増えていく状況で買っていくのはいわゆる「ナンピン買い」であり、落ちるナイフを掴んでいく感覚ともいえます。

短期的に大きな値動きを排除するためのドルコスト平均法ですので、短期売買には向かない手法であることは理解しておく必要があります。

サヤ取り

スワップポイントのサヤ取り手法はこんな仕組み!

サヤ取りは別名「アービトラージ」とも呼ばれ、両建てして「価格差」「金利差」のすき間を狙っていく手法です。

スワップポイント狙いでいうところのサヤ取り(以下:スワップサヤ取り)は、2つの業者で両建てして価格変動リスクを抑え、スワップの差額分をかすめとろうというもの。

上の例でいえばA社で買いポジションを保有し、C社で売りポジションを保有します。
両建てにより価格変動リスクをなくしつつ、スワップの差額が利益となります。

スワップサヤ取りは、片方のFX会社は必ず含み損となりますので、ロスカットにならない証拠金で取引に臨む必要があります。

長期保有で利益を追求することから、スワップ付与が安定している業者選びが重要となります。
同時に、スワップのサヤが狭まっては両建てのメリットがなくなりますので、定期的にスワップ差がしっかりあるか確認しなくてはいけません。

資金的には2社でポジションを保有することから、それなりに必要証拠金も用意する必要があります。
つまりスワップサヤ取りは、初心者向きではないことは理解しておいてください。

木曜日スワップ金利3倍デー

木曜日早朝7:00にポジションを繰り越せば、3日分のスワップポイントがもらえる!

これまでにご紹介した手法に比べると、もっとも手軽にスワップポイントを狙いやすいのが本手法です。

まずスワップポイントは毎日発生するものですが、スワップ付与の仕組みである「ロールオーバー」によって、実は曜日ごとに何日分付与されるのか異なります。

原則スワップポイントは、朝7:00にポジションを持ち越すと付与されます。
ここではロールオーバーの詳細は割愛しますが、かんたんにいうと「木曜日の朝7:00にポジションがあれば、金曜日〜日曜日にかけた3日分のスワップポイントがもらえる」仕組みです。

FXトレーダーの間では、木曜日早朝はスワップポイント3倍デーとして注目されています。
(スワップポイント付与スケジュールは日本とアメリカの祝日によって変動します。もし翌週の月曜日が祝日の場合だと、スワップポイント3倍デーは1日早まって水曜日となります。)

手法としては、ターゲットとする通貨ペアを水曜日のNYクローズ前に買い、木曜日のマーケットオープン後に決済すれば、最短数分程度の保有で、ポジション量に見合ったスワップポイントを受け取ることができます。

新興国通貨の注意点と長期運用のコツ

高金利通貨は、マイナーな通貨になるほど流通量が少なくなることから、値動きが激しくなりがちです。
豪ドル、ニュージーランドドルに比べると、南アフリカランド、トルコリラの値動きは激しいです。
スワップポイント狙いの取引にあたり、為替レートの変動でロスカットとなっては元も子もありません。

余裕を持った資金を低レバレッジで運用し、証拠金維持率(有効比率)に注意してスワップトレードを行なうようにしてください。

低レバレッジでスワップ狙いの取引の場合、短期売買ほどレートチェックの必要はないかも知れませんが、2国間の政策金利の動向には、日々アンテナを張って注目するようにしてください。

新興国通貨は値動きが激しいので、とにかくレバレッジを抑えてロスカットリスクを減らし、とにかく安全設計にすることが、長期運用していく上での重要なポイントとなります。


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