リスクを抑えて勝率を上げる!「2つ」のバイナリーオプション両建て手法

両建てをFXで例えると、同一の通貨ペアで買いと売り、それぞれ反対方向のポジションを両方同時に建てる手法のことを指します。

実はバイナリーオプションにも両建て手法があり、損失リスクを抑えつつ利益の追求をすることができます。

「大きな変動が想定されるとき」

「大きな値動きがなく、横ばいで推移しそうなとき」

この2つの相場状況に合わせた、バイナリーオプションの両建て手法をご紹介します。

手法① 大きな変動が想定されるとき

経済指標発表や要人発言を控えていて、今後大きな値動きに期待ができるものの、どっちの方向に動くか分からない場面もよくありますよね。

まず1つ目は、そんな大変動が見込まれているときに使える両建て手法です。

もっとも離れた目標レートのオプションを両方購入する

こちらは低価格で予測通りとなりにくいオプションを両建てする、「両建てハイリターン戦略」となります。

現在の価格帯からもっとも上下の、離れた位置にあるオプションを両方購入するやり方です。

取引イメージは以下です。

バイナリーオプションの両建て高ペイアウト戦略

「円安方向と円高方向、2つのオプション」を購入しますので、1つだけ購入するときに比べると購入費用がかさむ分、片方しか購入しないケースに比べると少し利益も減ってしまいます。

しかし現在価格から離れた位置にある目標レートの購入価格は安いので、予測通りとなって一方が損失となったとしても、得られる利益に期待ができます。

また両方の予測が外れたとしても、購入価格が安いため、大きな損失とはならないこともポイントです。

この両建て手法には、以下2つのメリットがあります。

  • 購入価格を抑えながら利益の追求がしやすい。
  • 上昇トレンド・下降トレンド、どちらの変動にも対応できる。

「離れた目標レート」の両建て取引例

それではGMOクリック証券「外為オプション」の取引画面を例にご覧ください。

円安方向一番上で38円のオプションと、円高方向一番下の36円のオプションを購入した例です。

現在レートから離れたオプションの両建て手法

今回は失敗となったため、74円の損失です。

このやり方は、ポンド/円など変動の大きい通貨ペアであったり、変動の激しい時間帯と相性がいいでしょう。

想定通り大きく動いたら、ペイアウトは1枚につき1,000円(固定)ですので、両建ての購入額を差し引いても収益はプラスとなります。

ただし、雇用統計のようにあらかじめ大きな変動が想定されるときは、離れた位置でもオプション価格が高くなってしまいます。
こういった場面のときは早めに購入しておき、想定外に動くタイミングを狙うようにしましょう。

そうすることで、ギリギリで購入するときよりも購入価格を抑えることができます。

なお、現在レートから離れた目標レートを両建てするやり方は、予測通りとなる勝率は高くありません。
どちらに動くかは分からないけど、「ここは大きく動くぞ!」といったタイミングのときに取り入れるのがおすすめです。

手法② 大きな値動きがなく、横ばいで推移しそうなとき

値動きのきっかけとなるイベントが少なく、日中など変動が比較的小さい時間帯に取引することもありますよね。

FXとは違って、わずか1pipsでも予測した方向に動けば利益となるのが、バイナリーオプションの魅力でもあります。

こういった値動きが小さいレンジ相場に使えるのが、この2つ目の両建て手法です。

もっとも近い目標レートのオプションを両方購入する

こちらは高価格で予測通りとなりやすいオプションを両建てする、「両建てローリターン戦略」となります。

現在レートのすぐ上にある目標レートの「円高方向(下落予測)」のオプションと、現在レートのすぐ下にある目標レートの「円安方向(上昇予測)」のオプションを一つづつ購入します。

こうすることで、片方の予測が外れたとしても、もう一方は必ずヒットしますし、両方とも予測通りならどちらもペイアウトとなります。

バイナリーオプションの高勝率両建て戦略

イメージとして、「レンジの範囲内を予測する」と考えると分かりやすいと思います。

つまり、相場が動かないときに、動きにくいだろうと予測することから、購入額は高くなるものの高勝率に期待ができる手法となります。

「近い目標レート」の両建て取引例

以下は米ドル/円で時間帯は夜なのですが、変動が少ないと判断しました。

現在レートのすぐ上側は112.250で「円高」を、下側は112.150で「円安」で1枚ずつ購入し、購入価格はどちらも774円でした。

現在レートに近いオプションの両建て手法

これで、❶か❷のどちらかが必ずヒットすることとなります。

一方が予測通りとならなかったとき(❶または❷)

予測通りのオプション:購入額が774円でペイアウトが1,000円なので、利益は226円
予測が外れたオプション:購入額774円が損失

774円 − 226円 = 実質の損失は548円

つまり❸の範囲外であれば、両建てしたオプションは548円の損失となります。

 

今回は両方とも予想通りの結果となりました。

現在レートに近いオプションで両建てした結果

どちらも予測通りのとき(❸)

購入額は774円 × 2枚で1,548円となり、ペイアウトは1,000円 × 2枚で2,000円。

2,000円 ー 1,548円 = 利益は452円

つまり774円の元手で、レンジ外となれば548円の損失に、レンジ内に収まれば452円の利益となります。

現在レートに近いオプションを購入しますので、予測通りになる確率も高いのがこの両建て手法の特徴です。

あまり大きく動かないと考えるときは、こういった両建て手法もありますので、参考にしてみてください。

オプションを1つだけ購入するやり方に比べると、購入額が高くなってしまいますが、その分損失リスクを抑えられるので高勝率に期待ができます。

バイナリーオプションで使える両建てハイリターン戦略、両建てローリターン戦略をについて解説しました。

両建てすると、単体での購入に比べると購入単価は高くなりますが、より勝率を高められる手法ですので、ケースバイケースで実践に活用してみてください。

このほかにも、バイナリーオプションにはさまざまな取引テクニックがあります。

詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考にどうぞ。

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