テクニカル指標を使ってチャートを分析(=テクニカル分析)することは、FXで勝つためにとても大切なことです。
チャートは過去〜現在までの相場の動きをグラフに表したもので、罫線ともいいます。
FXや株式では、チャートをテクニカル分析に使っていきます。
テクニカル分析とは何かを一言で表すなら、自分自身が売買を判断するためのルールと考えるのがいいでしょう。
分析指標を使わずにチャート上に線を1本引くだけでも、やり方さえ間違わなければ立派なテクニカル分析です。
チャート分析では、ローソク足やテクニカル指標、描画ツールを用いて分析を行っていきます。
基本となるのがローソク足です。
これに各テクニカル指標に基づいた売買シグナル(売買サイン)を見極めつつ、トレンドラインや水平線による直近の節目となるラインでの反発や突破を見極めて売買を行うのがスタンダードな手法となります。
チャートの種類
チャートにはラインチャート、バーチャート、ローソク足、平均足などがあります。
このほかにもポイント&フィギュアや新値足などがありますが、もっともスタンダードとなるのがローソク足で、次いで人気があるのが平均足です。
タイプ | 特徴 |
---|---|
ラインチャート | 終値だけを結んで、折れ線で示したチャート。 |
バーチャート | 高値と安値を結んだ棒足に、左側に始値、右側に終値を表示させたチャート。 |
ローソク足 | ローソクの型をした、4本値(始値・高値・安値・終値)の値動きを表すチャート。 |
平均足 | ローソク足をベースにしたチャート。高値・安値はローソク足と共通で、始値と終値の計算に修正を加えている。 |
ラインチャートは超短期のスキャルピングで使われることもありますが、テクニカル分析ではあまり使われません。
もともと欧米で定番であったバーチャートに代わり、現代では日本生まれのローソク足が、世界中で定番のチャートとなっています。
チャートの期間
チャートの期間を大きく分けると4種類があります。
期間 | 特徴 |
---|---|
日中足 | 1日以内の値動きを1本のローソク足で表したチャート。 秒足(Tick、10秒など)、分足(1分、5分、30分など)、時間足(1時間、4時間、8時間など)がある。 |
日足 | 1日の値動きを1本のローソク足で表したチャート。 |
週足 | 1週間の値動きを1本のローソク足で表したチャート。 |
月足 | 1ヶ月の値動きを1本のローソク足で表したチャート。 |
このほか使用頻度は少ないですが、1年間の値動きを表す年足というのもあります。
チャートの期間はトレードスタイルごとに使い分けることができます。
分類に明確な基準があるわけではありませんが、以下を参考にしてみてください。
- 保有期間が数秒〜数十分の超短期売買(スキャルピング):秒足〜5分足
- 保有期間が数十分〜数時間の短期売買(デイトレード):5分足〜1時間足
- 保有期間が2日〜2週間の中期売買(スイングトレード):1時間足〜日足
- 保有期間が2週間以上の長期売買(ポジショントレード):日足〜月足
たとえデイトレードの売買で30分足を使う場合であっても、上位足となる4時間足や日足でトレンド見ていくことが重要となってきます。
それでは、より具体的な見方や分析方法を解説していきます。
ローソク足の見方
ローソク足は、チャートを見るための基本中の基本です。
ローソク足の見方を身につけたら、酒田五法やプライスアクションでさまざまなローソク足の形状や、出現後はどのような傾向があるのか判断に役立てることができます。
ローソク足をしっかり見ることで、相場に隠された、未来の値動きを読み解く鍵となるでしょう。
チャートパターン分析
トレンドラインとはチャートに引いた直線のことで、値動きの転換を判断するために使われます。
価格の高値に描いたら上値抵抗線(レジスタンスライン)、安値なら下値支持線(サポートライン)となります。
トレンドラインや水平線などの線をチャートに描くと、保ち合いやヘッドアンドショルダーなどのチャートパターンを見つけることができ、相場の方向性を掴みやすくなります。
こうした値動きを予測する分析手法を、チャートパターン分析やフォーメーション分析と呼ばれています。
チャートパターンを見つけることで、売買タイミング(エントリー、イグジット)の見極めにも役立てることができます。
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移動平均線を使ったチャート分析を知ろう
移動平均線はチャート分析の基礎で、重要度も極めて高いです。
テクニカル指標を用いた分析は、まずは移動平均線の見方を学ぶことから始めてみてください。
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順張りと逆張りについて
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ダイバージェンス
オシレーター系テクニカル指標のみに出現する特有の売買シグナルが、このダイバージェンスです。
日足など長めの足種でダイバージェンスが現れたら、シグナルの信頼性が高まりますので、ダイバージェンスの見方を覚えておくと便利です。
プライスアクション
日本の酒田五法に対し、欧米のプライスアプションはローソク足の値動きに着目した分析手法です。
ローソク足の見方を覚えたら、具体的な売買タイミングをプライスアクションで捉えていくのがおすすめです。
トレンド系・テクニカル指標
トレンド系のテクニカル指標は、相場のトレンドの強さや方向性を分析します。
ほとんどのトレンド系テクニカル指標は、ローソク足と同じメインチャートに表示されます。
各移動平均線、一目均衡表、ボリンジャーバンドがスタンダードに使われています。
- SMA(単純移動平均線)
- EMA(指数平滑移動平均線)
- WMA(加重移動平均線)
- GMMA(複合型移動平均線)
- DMA(ずらした移動平均線)
- 一目均衡表
- ボリンジャーバンド
- エンベロープ
- パラボリック
- 平均足(コマ足)
- HLバンド
- ポイント&フィギュア(P&F)
- スパンモデル
- スーパーボリンジャー
- Pivot(ピボット)
- TDシーケンシャル
オシレーター系・テクニカル指標
オシレーター系のテクニカル指標は、主に相場の強弱(売られすぎ、買われすぎ)といった、短期的な売買動向を分析します。
トレンド系テクニカル指標と異なり、主にローソク足の下側に別で表示されるサブチャートに表示されます。
また強弱を判断することから、「0%〜100%」など上下一定のパーセンテージによる範囲で、動向の変化を見極めていくタイプが主流となっています。
売買シグナルをより高い精度で判断するために、トレンド系と組み合わせて使っていくやり方がおすすめです。
- MACD
- RSI
- RCI
- RVI
- CCI
- ROC
- ストキャスティクス
- DMI/ADX
- ヒストリカル・ボラティリティ
- モメンタム
- 移動平均乖離率
- ウィリアムズ%R
- サイコロジカルライン
- 強弱レシオ(篠原レシオ)
このほかテクニカル指標は「時系列」「非時系列」で分類もできます。
オシレーター系テクニカル指標は、全てが「時系列」となります。
トレンド系テクニカル指標に関しては、「時系列」「非時系列」に区分されます。
- 時系列:時間の要素を分析に入れるタイプ(チャートの縦軸は「価格」、横軸は「時間」が描かれる)
- 非時系列:時間の要素を分析に入れないタイプ(チャートの縦軸は「価格」、横軸は時間が描かれず不規則)
時系列のテクニカル指標は、横軸に規則的に時間が示されるため「規則時系列」、非時系列のテクニカル指標は、時間の概念が不規則であることから「不規則時系列」とも呼ばれています。
時系列 | 非時系列 |
---|---|
ローソク足、バーチャート トレンド系:移動平均線、一目均衡表など オシレーター系:MACD、RSIなど | トレンド系:ポイント&フィギュア、 新値足、カギ足、練行足など |
チャート分析に使えるツール
FX初心者のチャート分析をサポートしてくれる、無料で利用ができる分析ツールを紹介しています。
売買のタイミングを表示させる「売買シグナル」が使えるツールもありますので、売買タイミングの参考にしてみるのもいいでしょう。
- 【PC板】売買シグナル&未来予想チャート
- 【スマホアプリ版】売買シグナル&未来予想チャート
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チャートパターンを検出する!「オートチャーティスト」
オートチャーティストは、チャートパターンやトレンドラインを自動検出するツールで、口座開設すれば無料でつかうことができます。
分析時間を短縮させてエントリー、エグジットの適切な水準探しに活用でき、MT4でも利用可能です。
- 2024年最新!オートチャーティストが使えるFX会社【無料チャート分析ツール】
- オートチャーティストの操作画面の見方や操作方法を解説!
- オートチャーティストのチャートパターン、フィボナッチ、キーレベルの見方を徹底解説!
- OANDA証券のスマホアプリでオートチャーティストを使う方法を解説!
- 【MT4版・オートチャーティスト】インストール方法と使い方をご紹介!
ディナポリ・チャート
アメリカの有名な投資家ジョー・ディナポリの手法は、日本の有名トレーダーもこぞって取り入れています。
移動平均線、MACD、ストキャスティクスに、フィボナッチ・リトレースメントとフィボナッチ・エクスパンションを組み合わせたディナポリ流の分析手法をご紹介します。
- ディナポリ・チャートを使ったトレード手法を徹底解説!
- 【ディナポリ・チャート式】MACDとストキャスティクスのコンビネーションを解説!
- コンフルエンス/アグリーメントを徹底解説!【ディナポリレベルのトレード手法】
- ディナポリ・チャートの「シングル・ペネトレーション」を解説!
- ディナポリ・チャートの「ダブルレポ」を解説!
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析
相場の分析はテクニカル分析だけではありません。
テクニカル分析が大事なのは言うまでもありませんが、ファンダメンタルズ分析も取り入れることで、相場への視野が広がります。
双方を解説しつつ、両方をミックスさせたテクノ・ファンダメンタル分析をご紹介しています。
チャート分析でおすすめのFX業者
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